弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

映画『告白』

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写真は,軽井沢です.

今までは映画館に行く習慣があまりなかったのですが,今年はわりと多くの映画を映画館で見ました.
その中でも一番印象に残っているのが,6月頃に公開された「告白」です.

中学1年生を受け持つ女教師の一人娘が殺され,犯人は教え子の中にいる・・・という予告編を見て興味を惹かれたのですが,
見終えた後も衝撃がしばらく尾を引き,思わず原作を購入しました.

映画もわりと原作に忠実ですが,原作は全て,章ごとに各登場人物の独白や日記といった,語り口調で進んでいきます.
初見時は,各々の告白を文字通り受け容れて読んだのですが,独白ですから,誰かがどこかで嘘をついている可能性もあることに気付き,混乱しました.
各登場人物のエゴが交錯し,実際のところ何が真実か,真意が何なのか分からないところが,歯がゆくもあり,面白くもあるのだと思います.

私自身,学生時代は犯罪学ゼミに所属し,少年犯罪も扱った経験から,
身勝手な理由で罪のない子どもを殺してしまう少年の歪んだ心理や,
うちの子に限って・・・とそれを認めようせず,被害者になりきってしまう加害者の親の心,
少年法に護られ,裁くことのできない犯人を,法に委ねず自らの手で裁こうとする被害者感情について,
深く考え,自分なりに消化したいと思わせる作品でした.

物語は主人公の復讐のシーンで幕を下ろすのですが,
愛する娘を奪われ,失うものがなくなった主人公がその後どう過ごすのか,法でどのように裁かれるのか,と無性に気になってしまいました.

事務局H
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by medical-law | 2010-11-23 09:49 | 趣味