弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

恋愛・結婚における喫煙意識調査結果など

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◆ ファイザーの調査


ファイザー株式会社は,バレンタインデーを前に,20代から40代の男女各600名を対象に恋愛・結婚とタバコに関するインターネット調査を実施し,その結果を2月7日発表しました.
日本経済新聞は,2月7日,「ファイザー、男女の恋愛・結婚における喫煙意識調査結果を発表」と報じています.

喫煙者自身が能動喫煙のために健康を害し,死亡するのはもちろんですが,全死亡の約1%は,受動喫煙のための死亡です.つまり,パートナーが喫煙者であれば,自分や子どもが受動喫煙によって死ぬ確率は当然高くなります.

恋人にするならタバコを吸わない人がいい,という非喫煙女性は,74.0%ですが,結婚相手となると81.3%に上がります.

パートナー(恋人・結婚相手)が喫煙者なら禁煙を促すのは,非喫煙男性では75.3%,非喫煙女性では74.0%とほぼ変わりません.
4人に1人は禁煙を促さない,というわけです.意外に低い数字です.パートナーや自分や子どもがタバコのために病気になり死亡することをあまり想像しないのでしょう,日本は,タバコ喫煙の危険性について鈍感であること(喫煙に寛容であること)が,示された調査です.

パートナーに薦める禁煙方法の2位に「禁煙外来」がランクされ,禁煙外来の認知度が高まってきたことが分かります.

◆ JTのたばこ事業が増益修正

日本経済新聞は,2月7日「JTの11年3月期、純利益を上方修正 『たばこ』想定より減らず 」と報じています.

11年3月期のJTの国内たばこ事業の営業利益は,国内でたばこ増税後に販売が事前想定ほど落ち込まなかったので,予想の1720億円から1990億円に増え,前期の実績(1987億円)とほぼ同じ水準になるとのことです.
海外たばこ事業の営業利益見通しも20億円上方修正したそうです.「カナダ行政当局に訴訟の和解費用として支払った約130億円を特別損失として計上したが、本業の利益増や為替差損の減少で吸収した。」とのことです.

能動喫煙による推定死亡人数は510万人,受動喫煙による推定死亡人数は60万人,計590万人の人が毎年タバコにより死亡しています.
それでも,JTは,タバコ事業で収益を上げようとし,実際収益を上げています.
禁煙は,タバコの依存性のため,なかなかすすみません.
タバコの害と依存性についての啓発活動も必要ですが,同時に法律でタバコ事業を規制する必要もあるのではないでしょうか.

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谷直樹
by medical-law | 2011-02-08 09:21 | タバコ