弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

「インドの専門家、ガンが死亡要因のトップに」

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写真は,1956年にスリランカのバンデラナイケ首相より寄贈された象のアヌーラ氏です.病気になったとき他の象が助けました。日本国内最長寿の象です.私と同年齢です.

◆ インドガン学会の専門家

CRIは,2月13日,「インドの専門家、ガンが死亡要因のトップに」と報じています.

インドガン学会の専門家は,2025年までにガンが死亡要因のトップになり,発展途上国はより深刻なチャレンジに直面するだろう,40%のガン死亡者が喫煙に関わっている,と指摘した,とのことです.

◆ 日本たばこ産業株式会社(JT)の海外戦略 

日本たばこ産業株式会社(JT)の100%出資の子会社であるJTインターナショナルは,輸出の約70%がアジア地域です.
JTは,1999年アメリカたばこ会社RJレイノルズの海外販売部門を買収し,2007年イギリスのたばこ会社ギャラハーを買収し,海外市場を広げています.2009年にブラジルのカネンバーグ社など3件の葉たばこサプライヤー買収しています.

◆ 日本たばこ産業株式会社法

日本たばこ産業株式会社法(昭和五十九年八月十日法律第六十九号)第5条第1項は,事業の目的を以下のとおり限定しています.
「一  製造たばこの製造、販売及び輸入の事業
二  前号の事業に附帯する事業
三  前二号に掲げるもののほか、会社の目的を達成するために必要な事業」

1号に「輸入」はありますが,「輸出」はありません.
日本でのたばこの製造,販売という目的を達成するためには輸出が必要とは言えませんから.輸出は3号にもあたりません.

第5条第2項には,「会社は、前項第三号に掲げる事業を営もうとするときは、財務大臣の認可を受けなければならない。」とありますが,輸出について財務大臣の許可を受けたとは聞いていません.
日本たばこ産業株式会社(JT)のたばこ輸出には,法的な疑問があります.

また,日本たばこ産業株式会社のたばこ輸出は,とくにたばこ規制の弱い国をターゲットにしているようですが,いずれ,死の商品を輸出した国として日本が非難を浴びることになりかねません.

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谷直樹
by medical-law | 2011-02-14 10:06 | タバコ