弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

「証拠改ざん事件:検事半数『組織に問題』 毎日新聞調査」

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毎日新聞に検察官アンケートの結果が掲載されています.

回答率30%,40人と多くはないのですが,現役の検察官の意見を集めたアンケートとして貴重です.

改ざん事件の見方(複数回答)
「個人の資質の問題」24人(60%)
「特捜部の体質の問題もある」20人(50%)
「検察組織全体の問題も」18人(45%)
「上司の問題」8人(20%)

私は,医療事件で担当医師,担当看護師を被告にするのは特別な場合だけで,基本的には,病院開設者のみを被告にしています.医療事故・医療過誤は組織としての問題で,事故を契機に組織として改善してもらいたい.という願いからです.蜥蜴のしっぽ切りのように個々の医療従事者の責任にしてしまうのは,疑問と思うからです.

この事件は,個人が責任を問われる刑事事件ではありますが,単に個人の問題として処理するのではなく,真実を明らかにし,検察組織として改善に取り組んでほしいと思います.

特捜部の改善すべき点(複数回答)
「部内のチェック機能向上」13人(33%)
「成果主義を見直す」13人(33%)
「廃止または縮小」3人(8%)
「現状のままでよい」1人(3%)

取り調べ全過程の録音・録画(可視化)(複数回答)
「真実を話す容疑者が少なくなる」31人(78%)
「組織犯罪の捜査は不可能になる」28人(70%)
「捜査側もメリットはある」12人(30%)
「代替の捜査手法が認められるなら仕方ない」12人(30%)

捜査に支障が生じる,という見方が多いのですが.これは,弁護士の見方とはだいぶ違います.

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谷直樹
by medical-law | 2011-03-09 08:51 | 司法