弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

ホワイトカラーの犯罪

b0206085_21532736.jpgヘッジファンド大手ガリオン・グループ創業者のラジ・ラジャラトナムRaj Rajaratnam
氏は,5月11日,連邦地裁で,証券詐欺と共同謀議(14件)で有罪の評決を受けました.

マッキンゼーの代表社員アニル・クマール氏,ゴールドマン・サックスの社外取締役グプタ氏,インテル・キャピタルの戦略投資担当ディレクターラジブ・ゴール氏,IBMのロバート・モファット氏らが関与し,まさに資本主義の中心で行われたインサイダー取引ですので,影響は大きいでしょう.

ウォールストリート・ジャーナルは,「1980年代のインサイダー取引の主要舞台はニューヨークのプラザホテルだったが、現代の舞台はスターバックスで、ガリオン事件では少なくとも2回同店が使われた。」と述べています,
これに関連して,ウォールストリート・ジャーナルは,近年のホワイトカラー犯罪を掲載しています.

元NASDAQ会長・バーナード・マドフ証券投資会社の会長兼CEOだったバーナード・マドフ氏は,ポンチ・スキームを30年続け,詐欺・資金洗浄などの罪により禁固150年.(誤記ではありません.本当に150年です.)

ワールドコムの元CEOバーナード・エバーズ氏は,粉飾決算で,禁固25年.

エンロンの元社長ジェフリー・スキリング氏は,インサイダー取引等で,禁固24 年.

ホリンジャー・インターナショナルの元CEOコンラッド・ブラック氏は,詐欺・横領で,禁固6年6カ月.

ヘルスサウスの元CEOリチャード・スクラッシー氏は,不正会計で,禁固約7年.

タイコ・インターナショナルの元CEOデニス・コズロウスキ氏は,証券詐欺等で,禁固8年から25年.

中国系アメリカ実業家ノーマン・シュー氏は,虚偽の投資話を持ちかけたなどの詐欺罪で,禁固最低24年.

( WSJ「米ホワイトカラー犯罪」ご参照)

コンラッド・ブラック氏やリチャード・スクラッシー氏は軽い刑ですんでいますが(テレビ番組「CSI」の影響という説もあります.),全体としては日本とは比べものになりません,
こうしてみると,映画『ウォール・ストリート』の1と2の間が23年空いているのは,リアリティがありますね.

谷直樹
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by medical-law | 2011-05-15 21:54 | 司法