弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

大垣市民病院,腰椎麻酔による神経損傷,116万円で平成23年5月30日和解成立報道

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◆ 事案

患者は,大垣市民病院外科で,平成21年10月7日,急性虫垂炎と診断され、虫垂切除手術を受けました.
その際.腰椎麻酔がうまくできず,全身麻酔に切り替えて実施されました.
患者は,術後に,右ふともものしびれや腰の痛み、右ひざの脱力感を訴えました.
症状は軽く,同月13日に退院しました.
患者は,同月22日に職場で右足の力が抜けたようになって倒れ,翌23日に再入院し,11月6日に再退院しました.
現在は,腰の痛みはなくなったが,しびれは残っているとのことです.

病院側は「原因は特定できないが,腰椎麻酔を行った際に麻酔針か麻酔薬が脊髄の神経に触れた可能性がある」としている,とのことです.

◆ 和解

大垣市は,平成23年5月30日,116万円を支払うことで,患者と和解が成立しました.

毎日新聞「大垣市民病院:医療過誤認め和解 手術後に後遺症、116万円損害賠償 /岐阜」ご参照

◆ 感想

虫垂切除手術は,外科医にとっては,さほど難しくない基本的な手術です.経験の浅い医師も担当します.腰椎麻酔で行いますが,麻酔科ではなく,外科で対応することも結構あるようです.本件の腰椎麻酔は誰が担当したかは報道されていませんので分かりませんが.

腰椎麻酔針による物理的な神経損傷,薬剤による神経損傷などが起きることがあります.
判決では,原因の特定が求められますので,審理が長引くこともあります.
私が担当した裁判では,これより被害が大きく,或る程度の額の裁判上の和解ができましたが,かなり長くかかりました.

本件は,和解により解決ができてよかったと思います.

谷直樹
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by medical-law | 2011-05-31 17:51 | 医療事故・医療裁判