弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

第2回医療イノベーション会議,医療イノベーション推進の基本方針まとめる

b0206085_2148288.jpg

第2回医療イノベーション会議が,平成23年6月16日,開かれました.
薬事日報「【医療イノベーション会議】基本方針まとめる‐大胆に予算投入」ご参照

◆ 目標

医療イノベーションの目標は,「費用対効果が高く、世界最高水準の医療を国民に提供することを目指す。また、「日の丸」印の医薬品・医療機器を積極的に開発し世界に発信することで、医療分野が今後の我が国の経済成長を担う新しい成長産業に育つことを目指す」(「資料3」より)ことにあります.

要するに,目標は,「費用対効果の高い医療」「儲かる医療」です.
しかし,医療は,本質的に,そういうものではないように思います.

◆ 4原則

目標達成のための4原則は,次のとおりです.

「①我が国の英知の結集により、国内に存在する「強み」を最大限に活かし、また、弱点を補強することで、世界に通用する技術の実用化体制を整備
②抜本的なシステム改革を目指し、他方で医療の質が向上したと国民が実感を持てるように短期的な成果(成功事例)をあげるための、重点的な支援
③従来以上の踏み込んだ産学官連携を行い(縦割りの弊害排除)、イノベーションの阻害となっている根詰まりを解消するための、重点分野への大胆な予算投入や規制改革
④東日本大震災後の復興プランと医療イノベーションとの連携による、未来志向の新しい医療システムの構築」(「資料3」より」)

具体的には.以下の意味でしょう.
○ 創薬支援機構,先端的医薬品医療機器評価技術開発センター,バイオバンク・データベースなど
○ 国民に医療が良くなったと思わせる,重点的(不平等)な予算投入
○ 規制緩和(特区)
○ 東北メディカル・メガバンク構想(東北大学への予算投入)

これは,医療イノベーション会議オブザーバーメンバー所属団体への露骨な予算付けに他なりません.
会議出席者は,後記のとおりで,患者側・患者団体の人はいません.
このようにみてみると,医療イノベーションの方針そのものを見直しした方がよいような気がします.

議 長
枝野 幸男 内閣官房長官

構成員
仙谷 由人 内閣官房副長官
瀧野 欣彌 内閣官房副長官
鈴木 寛 文部科学副大臣
大塚 耕平 厚生労働副大臣
中山 義活 経済産業大臣政務官
阿久津 幸彦 内閣府大臣政務官
森田 高 総務大臣 政務官

オブザーバー
足立 信也 民主党成長戦略・経済対策PT ライフ・イノベーション小委員会 委員長
荻野 和郎 日本医療機器産業連合会 会長
嘉山 孝正 国立がん研究センター 理事長
近藤 達也 医薬品医療機器総合機構 理事長
塩田 浩平 京都大学 副学長
手代木 功 日本製薬工業協会 会長
矢崎 義雄 国立病院機構 理事長
山田 信博 筑波大学 学長
山本 雅之 東北大学大学院 医学系研究科長

谷直樹
下記バナーのクリックを御願いいたします.弁護士ブログ172サイト中の順位がわかります.

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2011-06-17 21:48 | 医療