弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

COPD治療薬スピリーバをミスト吸入により使用すると,死亡リスクが52%増大

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◆ COPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療薬スピリーバ

COPDは長年の喫煙を原因とする疾患で,肺気腫も含まれます.
治療薬スピリーバのミスト吸入(スピリーバレスピマット)は,日本で承認され,現在使われています.
米国では未承認です.

◆ 死亡率が52%増大

米ジョンズ・ホプキンス大学医学部助教授のSonal Singh氏らは,計6500人強を対象とした5研究の結果を分析しました.
スピリーバをミスト吸入で使用した患者は,プラセボ(偽薬)群に比較して,死亡率が52%高い,という結果がでました.Those who used the inhaler with Spiriva were 52 percent more likely to die than those who used the inhaler with the placebo.
死亡率増大の原因は,主に心血管疾患です.

米レノックス・ヒル病院のLen Horovitz博士は,スピリーバについて「緑内障患者や尿閉の既往歴のある患者は使用を避ける方がよいことが知られている。また,奇異性気管支痙攣や重症アレルギー反応を引き起こす可能性があるほか,口内乾燥や心拍数増加の原因にもなる」と述べています.

HealthDay日本版「COPD薬のミスト吸入で死亡リスクが増大」ご参照
HealthDay「COPD Drug Via Mist Inhaler Could Raise Death Risk: Study」ご参照

この研究(Mortality associated with tiotropium mist inhaler in patients with chronic obstructive pulmonary disease:systemic review and meta-analysis of randomized controlled trials)は,英国医師会誌「BMJ」オンライン版に6月14日掲載されました.
日本での対応の遅さがとても気になります.

谷直樹
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by medical-law | 2011-07-03 02:21 | 医療