弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

金沢大,「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」に違反,北國新聞社の対応

b0206085_9403472.jpg金沢大が「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」に違反したことは,日経,読売,朝日,毎日,北日本各新聞と北陸朝日放送が報道しています.

北國新聞社が発行する地元紙北國新聞・富山新聞は,これまで金大の研究成果について積極的に報道してきたのに,今回の「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」違反については,一切触れていません.

昨日24日の北國新聞・富山新聞に,「ロコモティブ症候群を防ぐスクワットのこつを指導する富田病院長」の写真付きで以下の記事が掲載されました.

「金沢先進医学センターの開業1周年記念セミナー(本社など後援)は23日、金沢市の北國新聞赤羽ホールで開かれた。参加者は金大附属病院と連携して先進医療に取り組む施設の節目を祝い、100歳まで元気に年を重ねるためのこつや高次人間ドック「プレミアムドック」、がん免疫細胞療法に理解を深めた。
 セミナーでは金大附属病院の富田勝郎病院長が講演し、介護なしで100歳を迎えるためには歩行・移動障害を来す「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」の予防が必要と強調。下半身の筋力を鍛えるスクワットや、ウオーキングによる有酸素運動を生活に取り入れることなどを助言した。
同病院副病院長・疾病予防センター長の金子周一消化器内科教授は、プレミアムドックの特長や専門医によるサポート体制を紹介した。金沢先進医学センターの和田道彦個別化医療センター長はがんと闘う免疫細胞を培養して体内に戻す免疫細胞療法について解説した。
講演に先立ち、先進医学マネジメントの山崎正美代表取締役、富田病院長があいさつ。金大病院医療支援機構理事長の飛田秀一北國新聞社社長、中村信一金大学長、安宅建樹北國銀行頭取が祝辞を贈った。」
北國新聞・富山新聞「元気に100歳迎えよう 金沢先進医学センター1周年」ご参照

報道機関が,金沢先進医学センターの成果を伝えるのも結構ですが,マイナス情報を伝えないことでよいのでしょうか.新聞社社長が金大病院医療支援機構理事長で,金大と関係が密接だとしても,「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」違反があったことは報道すべきと思います.

谷直樹
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by medical-law | 2011-07-25 01:18 | 医療