公園管理者のAED設置義務~「梓川ふるさと公園」で倒れた松田直樹選手の場合
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◆ 経過
松本山雅FC公式サイトに,「松田選手の容体について」が掲載されています.
9時42分 ランニング開始
9時57分 ランニング終了
9時58分 脈拍を測りながらストレッチを行っている途中に突然体調不良を訴え、その場に倒れ込んだ。
10時03分 救急車を要請(救急車到着までに人工呼吸・心臓マッサージを行う)
10時13分 救急車到着(出発までの12分間に、人工呼吸・心臓マッサージ・AED処置を行う)
10時25分 グランドを出発(途中でドクターカーに乗り換える)
10時50分 信州大学付属病院救急救命センターに到着 →ICU(集中治療室)に移動
16時30分 担当主治医 今村浩ドクターより、病名は急性心筋梗塞であり、非常に危険な状態ですと説明を受ける。
現在、人工心肺装置をつけて治療中です。
報道によると,公園管理事務所にAEDを借りに行ったが,松田直樹選手が急性心筋梗塞で倒れた「梓川ふるさと公園」には自動体外式除細動器(AED)が設置されていなかった,たまたま見学に来ていた看護師が心臓マッサージをしたそうです.
◆ 公園管理者のAED設置義務
多くの人が集まる所には,AEDを設置すべきです.公園管理者には安全管理義務がありますから,とくに,ジョギングなどの運動を予定している,大規模な公園なら,AEDは必ず設置すべきと思います.
梓川ふるさと公園は、松本市が管理する公園です.
松本市のサイトには,次のとおり書かれています.
「梓川ふるさと公園は、ふるさとの自然を身近に感じながら、楽しくのびのび遊び、森林浴ができる緑豊かな公園施設です。屋外はもちろんのこと、オールシーズン利用可能な屋内施設も設けられていますので、幅広い年代層の方々に気軽にご利用いただけます。
ご家族やお友達と自然の中で遊ぶ楽しさを満喫してください。」
屋内多目的運動場 ,自由の広場 ,多目的グラウンド ,修景池 ,マレットゴルフ場 ,バーベキュー施設 ,自然野草観察園 ,水辺の広場等もあります.
どうして,この公園にAEDが設置されていなかったのか・・・
なお,急性心筋梗塞は心臓血管の完全閉塞状態なのでAEDは役に立たない,という意見をネットでみますが,急に意識不明になったのですから,直ちに人工呼吸・心臓マッサージを行い,同時に救急車を呼び,AEDを探しAEDを使用するのが,正しい対応です.急性心筋梗塞でもAEDは有効です.AEDは,自動的に電気ショックの必要性を判断します.
マイアミの奇跡のDF松田直樹選手の回復を心よりお祈りいたします.
【8月4日追記】
このようなことになろうとは本当に残念です.衷心よりお悔やみ申し上げます.
谷直樹
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