弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

薬事・食品衛生審議会一般用医薬品部会,アレギサールなどのスイッチOTC承認

 薬事・食品衛生審議会一般用医薬品部会,アレギサールなどのスイッチOTC承認_b0206085_2214750.jpgキャリアブレイン「アレギサールのスイッチOTC承認を了承- 薬食審一般用医薬品部会 」(8月18日)は,次のとおり報じています.

「厚生労働省の薬事・食品衛生審議会(薬食審)一般用医薬品部会は8月18日、田辺三菱製薬の抗アレルギー薬アレギサールのスイッチOTC(医療用から一般用への転用)など3品目の承認の可否を審議し、承認を了承した。

 医療用のアレギサールの用法・用量は、アレルギー性鼻炎に対して1回5mgを1日2回、気管支喘息に対して1回10mgを1日2回となっている。今回スイッチOTCとして承認された効能・効果は「花粉・ハウスダスト(室内塵)などによるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりなど鼻のアレルギー症状の緩和」で、用法・用量は1回5mgを1日2回。承認条件は3年間の市販後安全性調査。

 このほか、一般用医薬品部会が承認を了承したのは、抗アレルギー成分のケトチフェンに血管収縮成分のナファゾリンを配合した、新配合の点鼻薬パブロンアレスト点鼻/パブロン点鼻クイック(大正製薬)と、解熱鎮痛成分であるイブプロフェンの1日最大服用量を600mgとした新一般用医薬品の内服薬ナロンホワイト600/イブプロフェン600大正(大正製薬、販売名を変更することが承認条件)。

 また、厚労省は胃酸分泌抑制薬オメプラゾール、糖吸収抑制薬アカルボースなどのスイッチOTCに対する医学会の反対意見を15日に公表したが、担当者は、部会での審議日程について「できれば11月の部会に間に合わせたいが、現時点では未定」と話している。」


スイッチOTCの勢いは加速しているようです.
ちなみに,一般用医薬品部会の委員は下記のとおりです.

阿曽幸男 国立医薬品食品衛生研究所薬品部第二室長
岩月進 (有)ファーマケア、ヨシケン岩月薬局代表取締役
生出泉太郎 社団法人日本薬剤師会副会長
小澤明 東海大学医学部専門診療学系皮膚科学教授
川原信夫 独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター長
鈴木邦彦 社団法人日本医師会常任理事
宗林さおり 独立行政法人国民生活センター商品テスト部長
西澤良記 公立大学法人大阪市立大学理事長・学長
橋田充 国立大学法人京都大学大学院薬学研究科教授
廣江道昭 独立行政法人国立国際医療研究センター病院循環器科・内科部門診療部医師
福島紀子 慶応義塾大学薬学部社会薬学教授、附属薬局長
藤原英憲 つちばし薬局代表取締役
村島温子 独立行政法人国立成育医療研究センター妊娠と薬情報センター長・母性医療診療部長
◎望月正隆 東京理科大学薬学部教授
望月眞弓 慶應義塾大学薬学部医薬品情報学教授
吉山友二 北里大学薬学部教授
 (敬称略,五十音順)
 ◎ 部会長 

谷直樹
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by medical-law | 2011-08-18 22:07 | 医療