弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

『小説医療裁判-ある野球少年の熱中症事件-』

◆ 医療事件に真剣に取り組む

福岡県弁護士会の小林洋二先生から『小説医療裁判-ある野球少年の熱中症事件-』(法学書院)をいただきました.
現実の医療事件をドキュメントで書くと,複雑すぎてわかりにくくなりますので,このような新人弁護士(ノキベン)を主人公とする小説の方が,流れを理解するには適切でしょう.
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小林洋二先生は,あとがきに
「医療事故の被害者や遺族に共通する願いは,再発防止です。弁護士のやりがいもそこにあります。だから,医療過誤事件に真剣に取り組めば,事故再発防止対策,医療安全政策の問題に目を向けざるを得ません。」
と書いています.
小林洋二先生は,患者の権利法をつくる会事務局長,九州・山口医療問題研究会福岡事務局長の弁護士です.

その小林洋二先生の,医療事件への真剣な取り組みの経験が盛り込まれた小説です.

◆ 医療裁判の流れがわかる

法学書院によると

ストーリーに引き込まれつつ、医療過誤訴訟の流れがわかる!
熱中症で亡くなった息子の病院での治療をめぐり,不信感を抱いた夫婦が法律相談にやってきた。
相談を受けたのは,新人弁護士の各務一朗。先輩弁護士にいろいろと教わりながら,はじめての医療過誤訴訟に挑んでいく。
医療過誤における過失とは? 因果関係とは? そして裁判の行方は?

◎ 医療事故相談から事故調査を始め,裁判受任,法廷戦術,証人尋問,判決と一連の流れのなかで医療過誤訴訟がどのように進んでいくかがわかります。
◎ 一般の方々や大学生,ロースクール生,司法試験受験生,修習生,新人弁護士はもちろん,医師,医療関係の方々にもぜひお勧めしたい1冊です。


《目次》
新人弁護士各務一朗,初めての医療事故相談
過失論=医療水準論の判例研究会に参加する
医療事故調査を開始する
因果関係論の判例研究会に参加する
事件処理方針を決定する
各務一朗の入院と手術
裁判を受任する
医療過誤訴訟序盤戦─弁論準備手続が進む
尋問特訓から居酒屋談義へ
裁判は佳境へ─集中証拠調べ
医療過誤訴訟終盤戦─鑑定をめぐる攻防
とりあえずのエピローグ─一審判決

本文は261頁ですが,134頁までが訴訟受任前の話です.訴訟受任前の活動がいかに重要かを示しています.

推しの1冊です.

谷直樹
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by medical-law | 2011-08-25 13:22 | 医療事故・医療裁判