弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

あおぞら銀行,「TPPに潜む危険性」で国民皆保険の崩壊,医療格差の拡大につながるおそれを指摘

b0206085_113106.jpg銀行までがTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の危険性を指摘するレポートをだしたことで,話題になっています.

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あおぞら銀行金融法人部門は,TPPは農業と自動車に代表される輸出産業の構図で語られることが多いが,「アメリカの立場からすると、むしろ残り22の項目、すなわち物品貿易以外の項目=サービス貿易のほうが主な「関心事」なのである。端的に言ってしまえば、アメリカはTPPで日本の「非関税障壁」を撤廃させ、日本のサービス市場の開放を迫ることで自国の雇用を改善したいのである。」と分析します.

そして,「開放を迫られるサービス市場の代表格は「医療」であろう。」と述べます.

「TPP ⇒ 混合診療(保険診療と保険外診療の併用),営利法人の医療分野への参入の解禁 ⇒ 市場原理が過度に医療業界にもたらされる ⇒ 国民皆保険の崩壊,医療格差の拡大」のおそれを指摘します.
メリット以上にデメリットが多く想定されるとし,TPPに乗るな,としています.

あおぞら銀行「TPPに潜む危険性」ご参照

公共的な仕事である医療に,アメリカ的な競争原理をもちこむと,国民皆保険が崩壊し,がん保険のような医療保険に頼らざるをえなくなり,富裕層しか適切な医療を受けられないことになるでしょう(医療格差拡大).
あおぞら銀行の「TPPに潜む危険性」は,正論です.

野田首相は,11月にハワイで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で,環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加を表明する意向を固めたそうです.
医療界からも反対の声を大きくする必要があります.

谷直樹
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by medical-law | 2011-10-09 11:26 | 医療