弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

日本老年医学会,セルフメディケーション推進に反対

b0206085_1456577.jpgセルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です.医療保険費の抑制になります.
医療用医薬品の成分を,一般用医薬品として販売できるようになると,医師の処方箋なしで簡単に購入でき,セルフメディケーション推進に役立つことになります.
しかも,医療用医薬品の成分は,効きがよいものがあるので,一般用医薬品として販売すると売れ行きがよいことが期待されます.

反面,医療用医薬品の成分は,副作用の危険もあり,使用上の注意がいっそう必要となります.

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日本薬学会は,一般用医薬品への転換が可能として10の候補をあげ,厚労省は,これについて関係各学会の意見を求めていました.

そのうちの1つ日本老年医学会は,高齢者が副作用の影響を受けやすいこと,また薬局で症状や併用薬を伝えること自体が難しいことなどから,セルフメディケーションの推進に反対を表明し,候補8成分の一般用医薬品化に反対しました.

キャリアブレイン「セルフメディケーション推進に反対- 日本老年医学会」(2011年10月7日)ご参照

セルフメディケーションは高齢者の受診抑制,医療保険費抑制にはなりますが,軽度な身体の不調が重大な疾患の初期症状であることも考えられますし,高齢者に,自分の判断で適切な薬を購入し自分で手当てすることを求めるのは,無理があるでしょう.

谷直樹
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by medical-law | 2011-10-09 14:44 | 医療