弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

西尾市民病院,ドレーンの遺残事故で示談

b0206085_964429.jpg

毎日新聞「西尾市民病院:体内に管を残す医療ミス 98万円賠償」(平成23年11月2日)は,次のとおり報じています.

「愛知県西尾市民病院は1日、95年に40代女性の潰瘍性大腸炎手術で、体内にシリコン製のドレーン(管)を残す医療ミスがあったと発表した。強い腹痛を訴えた女性は10年4月に別の病院で除去手術を受けた。市民病院は女性に慰謝料などとして98万円を支払う。

 病院によると、ドレーンは長さ18センチ、直径1センチ。手術では女性の大腸の大部分を除去して左下腹部にドレーンを2本入れた。手術の1週間後、1本しか抜かず、1本が体内に残った。女性は07年9月から腹痛を感じ、痛みが徐々にひどくなったという。ドレーンは15年の間に体内を移動し、右下腹部にあった。

 市民病院の近藤照夫院長は「患者に多大な苦痛を与え、深くおわびする」と話した。【中村宰和】」


異物遺残事故は頻繁に報道されます.訴訟,判決は少ないですが,弁護士への相談例は結構あります.
本件は,1本除去して,終わった,と思ったのでしょう.
本件は,遺残物も大きいし,2007年から痛みが生じていますので,患者さんの苦痛は小さくはなかったでしょう.
最近はさすがにこのようなことは起きていないと思いますが,油断することなく遺残にはつねに気をつけてほしいです.

谷直樹
下記バナーのクリックを御願いいたします.クリックは一日一回有効です.7日間のクリック数合計が順位に反映します.

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2011-11-02 08:55 | 医療事故・医療裁判