弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

“中高生が制服でもタバコを買える”と有名な店の店主らが未成年者喫煙防止法違反で書類送検されました

b0206085_9124011.jpg◆ 札幌市のケース

北海道札幌方面白石署は,2011年11月2日,札幌市白石区の商店経営の男(69歳)と妻(65歳)を未成年者喫煙禁止法違反容疑で札幌区検に書類送検した,と報じられています.

「制服や学校のジャージー姿でもたばこを買える」と地元の中高生の間で有名だったそうです.
店主らは「タスポが導入された2008年以降,平日1~2人,休日5~6人の少年にたばこを販売した。悪いと知りながら売った」などと供述しているとのことです.

読売新聞 「制服でもたばこ買える…「有名」店を摘発」(2011年11月2日)ご参照

◆ 関市のケース

関警察署は,2011年10月19日,関市東新町の雑貨小売店経営の女性(75歳)を未成年者喫煙禁止法違反容疑で岐阜地検に書類送検した,と報じられています.
この店も,年齢確認なしで学生服のままでもたばこが買える店として市内の高校生らに知られていたそうです.
経営者は,「経営が苦しくなり、未成年者にたばこを売ってでも売り上げを伸ばしたかった」と話している,とのことです.

毎日新聞「未成年者喫煙禁止法違反:高校生にたばこ販売 関署、雑貨店経営者を書類送検 /岐阜」(2011年10月20日)ご参照

◆ 対馬市のケース

対馬北警察署と対馬南警察署は,2011年10月20日,対馬市の商店経営者(69歳)と従業員の妻(65歳)を未成年者喫煙禁止法違反の疑いで書類送検した,と報じられています.たばこ自動販売機の横にタスポを置いて未成年でも購入できる状態にし,4月30日から7月1日までの間に16~18歳の少年3人にたばこを販売した疑いがあるとのことです.

長崎新聞「自販機にタスポ置き「未成年でも買える」 商店経営の夫婦を書類送検」(2011年10月20日)

◆ 感想

子どもにタバコを売ることは,その子どもをタバコ依存症にし,肺がん,肺気腫,慢性気管支炎,口腔癌,喉頭癌,食道癌,胃癌,胃・十二指腸潰瘍,狭心症,心筋梗塞,脳梗塞,脳萎縮その他多数の疾患への切符を渡すに等しい悪質な行為です.

子どものうちから,学校で,タバコによる健康障害の深刻さをしっかり教えることが必要です.
大人,とくに親,教師がタバコを吸わないようにすることも大事です.

札幌市のケースでは,中高生の間で制服でもタバコが買える店として有名だったのに,3年間も摘発を免れてきたことからすると,北海道警察は,未成年者喫煙に対し俊敏に反応していなかったように思います.警察官には,もっと喫煙による健康被害の重大性を知っていただきたいと思います.

※ 未成年者喫煙防止法
第四条  煙草又ハ器具ヲ販売スル者ハ満二十年ニ至ラザル者ノ喫煙ノ防止ニ資スル為年齢ノ確認其ノ他ノ必要ナル措置ヲ講ズルモノトス

第五条  満二十年ニ至ラサル者ニ其ノ自用ニ供スルモノナルコトヲ知リテ煙草又ハ器具ヲ販売シタル者ハ五十万円以下ノ罰金ニ処ス

谷直樹
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by medical-law | 2011-11-04 01:56 | タバコ