弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

喫煙経験者の肺がん予防,非ステロイド性消炎・鎮痛剤COX-2選択的阻害薬セレコキシブが有効である可能性

b0206085_8424420.jpgニューメキシコ大学のJenny T. Mao教授らは,喫煙経験者を対象に行った臨床試験の結果,非ステロイド性消炎・鎮痛剤COX-2選択的阻害薬セレコキシブが,喫煙経験者の肺がん予防に有効であることが示唆されたと、米医学誌「Cancer Prevention Research」(2011; 4: 984-993)に発表しました.

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Mao教授らは,1年以上禁煙している45歳以上の137人を対象に,セレコキシブまたはプラセボ(偽薬)を1日2回投与し,試験開始前と開始6カ月後に気管支鏡検査を行い,気管支の状態を示すタンパク質「Ki-67」の変化を調べました.その結果、がんの前段階である肺結節と関連付けられているKi-67が,セレコキシブ群では34%の低下し,プラセボ群では逆に3.8%増加していました.

今回の試験は、テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのEdward S. Kim科長らによる報告(「Cancer Prevention Research」2010; 3: 148-159)を追認するものだが、Kim科長らの研究と同様に第2段階の臨床試験(第Ⅱ相試験)。そのためMao教授らは、大規模な第3段階の臨床試験(第Ⅲ相試験)での裏付けが必要と指摘している。

 同誌の統計編集委員であるJ. Jack Lee氏によると、米国だけで喫煙経験者は4,500万人おり、現喫煙者も4,500万人いるという。同氏は「肺がんに対する優れた治療は、いまだ確立されていない。早期がんを除けば5年間の生存率はわずか15%程度であり、早期発見およびがん予防が重要になる。今回の研究結果は、肺がん予防にセレコキシブが有効であることを示唆している」と述べている。」


あなたの健康百科「喫煙経験者の肺がん予防、頭痛薬が特効薬に?―米研究」(2011年11月8日)ご参照

喫煙経験者の肺がん予防薬が開発されたら,大きな市場となるでしょう.副作用も心配ですが.
肺がん予防薬が開発されるまでは,脱喫煙と早期発見以外,肺がん予防法はないようです.

谷直樹
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by medical-law | 2011-11-09 08:17 | 医療