弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

船橋市立医療センター,「悪性の所見あり」の病理検査報告を確認せず,医療ミスを認め約4200万円賠償

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◆ 報道

日刊スポーツ「がん見落とし4200万円賠償」(2011年11月17日)は,次のとおり報じています.

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「千葉県船橋市の市立医療センターは17日、がんの可能性を指摘した検査結果を男性主治医(34)が見落とした医療ミスを認め、66歳で死亡した同市の男性の遺族に約4200万円の損害賠償を支払うと発表した。

 同センターによると、男性は2005年7月に慢性膵炎(すいえん)で入院。病理検査で「悪性の所見あり」と指摘されたが、主治医は詳しい検査をしなかった。08年2月に手術を受けた際、膵臓周辺のがんや肝臓への転移が見つかり、昨年5月末に胆管がんで死亡した。

 手術は別の医師が執刀。主治医は当時、別の病院に異動しており、検査結果を確認しなかったと話しているという。

 同センターは手術の時点で男性に謝罪し、治療終了時に慰謝料などを含めて賠償することで合意していた。(共同)」


◆ 感想

病理医が検査を行い報告書を作成しても,臨床医が見ていなかった,ということが時々あります.医師の異動は珍しいことではありませんから,連携をよくしていただきたいものです.
過失は明らかですが,発見の遅れがなければどうだったか,因果関係が問題になり,解決が長引くこともあります.
本件は,連携ミスは残念ですが,その後の対応が迅速・適切で,生前に賠償が約束されていたのは,本当に良かったと思います.

谷直樹
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by medical-law | 2011-11-18 00:27 | 医療事故・医療裁判