弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

武田薬品工業株式会社湘南研究所,遺伝子組換え生物等の不適切な使用等について

b0206085_20281431.jpg文部科学省は,平成23年12月1日,武田薬品工業湘南研究所で,11月30日,排水を貯蔵している廃液タンクから,遺伝子組換え大腸菌(Escherichia coli),バキュロウイルス(Baculovirus)及びサルモネラ菌(Salmonella)を含む廃液約1千リットルが施設内に漏出した旨の連絡があり,職員を派遣した結果,施設内に漏出して回収された廃液及び漏出が認められた床面については,不活化措置が執られていることを確認した,と発表しました.

武田薬品工業株式会社湘南研究所は,国内最大の巨大医薬品研究所です.
藤沢市役所から,約1500m東(大船方向),あのTUTAYAの傍にあります.
ちなみに,私の自宅からは約3000mくらいの距離になります.

遺伝子組換え大腸菌,バキュロウイルス及びサルモネラ菌が施設内に漏出したという事態は,これらが哺乳動物等に対する病原性がないと言っても,映画「バイオハザード」を想起します.

しかも,藤沢市,鎌倉市への届け出は翌日だったそうです.
藤沢市は,研究所に抗議するとともに,「環境保全に関する協定」に基づき,立ち入り検査を実施しました.改善対策書の提出を求め,さらに詳しい調査の実施と原因究明,再発防止策を報告するよう指導したとのことです.

文部科学省は,「遺伝子組換え生物等の不適切な使用等について」を発表し,「文部科学省の考え方と対応」を明らかにしました.

「当該大腸菌、バキュロウイルス及びサルモネラ菌は、法令に基づきP1レベルの拡散防止措置が必要なもの。当該遺伝子組換え生物を含む廃液が研究所内で漏出したことは不適切であった。
本件については、床面以外の設備への飛散の可能性について、更に詳細な調査を行い、必要に応じて不活化等の措置を執るとともに、その結果及び原因究明と再発防止策を講じることを指導した。」


武田薬品は,いままで住民に安全だと言ってきましたが,容易に漏出が起こり得るようでは安全とは言えないでしょう.

谷直樹
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by medical-law | 2011-12-03 01:17 | 医療