弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

三学会構成心臓血管外科専門医認定機構の基幹施設は約3割にすぎません

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心臓血管外科手術は,外科医の力量だけではなく,看護師,薬剤師,臨床工学士,体外循環技術認定士,呼吸療法士などコメディカルと連携が不可欠です.
心臓手術では,施設の手術数が10例増加すると患者の死亡率が0.12%減少する,という報告もあります.
そのため,手術成績向上のためには,施設の集約化が必要です.
また,施設の集約化は,外科医の労働条件の向上にもつながります.

三学会構成心臓血管外科専門医認定機構の基幹施設は年間100例以上,同関連施設は年間25例以上を,それぞれ基準としています.25例以上という基準は,影響を抑えるための経過措置でしたが,基準引きあげは震災の影響で先送りになっています.
海外に比べれば,年間100例以上という基準はあまりに少なすぎます.まして,25例以上という基準は,およそ基準になるようなものではありません.

日本では,未だに集約化が進んでいません.

「医療ガバナンス学会メールマガジンVol.355 乱立する心臓外科手術病院~7割は危ない病院~」(2012年1月5日)で,日本記者クラブ会員石岡荘十氏は,「認定基準である年間100例をクリアしているところ(基幹施設)は、332施設(日本胸部外科学会)。心臓手術の看板を掲げている病院942のうち7割近くが"危ない"病院、看板に疑問符がつく施設ということになる。年間100例をクリアした基幹施設は、機構のホームページで確認することが出来る。(http://cvs.umin.jp/inst_list/inst.html)」と述べています.

谷直樹
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by medical-law | 2012-01-11 10:18 | 医療