コクラン共同計画,タミフルについて治療効果疑問,副作用は過小評価されていると報告
コクラン共同計画は,1992年にイギリスの国民保健サービスの一環として始まり,ヘルスケアの介入の有効性に関するシステマティックレビューを「つくり」,「手入れし」,「アクセス性を高める」ことによって,人々がヘルスケアの情報を知り判断することに役立つことを目指す国際プロジェクトです.
読売新聞「タミフル、インフルエンザ治療効果に疑問」(2012年1月18日)は,次のとおり報じています.
「報告書は、製薬会社に有利な結果に偏る傾向がある学術論文ではなく、日米欧の規制当局が公開した臨床試験結果など1万6000ページの資料を分析。
タミフルの使用で、インフルエンザの症状が21時間ほど早く収まる効果は確認されたものの、合併症や入院を防ぐというデータは見つからなかった。
報告書は「当初の症状を軽減する以外、タミフルの効果は依然として不明確」と結論、「副作用も過小報告されている可能性がある」と指摘した。」
コクラン共同計画の報告ですから,信頼性は極めて高いです.
谷直樹
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