弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

長野県立須坂病院の医師,道路交通法違反(酒気帯び運転)と自動車運転過失傷害の容疑で現行犯逮捕

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地方独立行政法人長野県立病院機構長野県立須坂病院の眼科部長(50歳,男性)が,2月2日午後6時40分ごろ,安曇野市豊科田沢の県道で,乗用車を酒気帯び運転を行い,信号待ちをしていた乗用車に追突し,乗用車の男性(41歳)と女性2人に軽傷を負わせたとして,道路交通法違反(酒気帯び運転)と自動車運転過失傷害の容疑で現行犯逮捕されました.眼科部長は,同日午後1時半まで手術をしていたとのことです.

毎日新聞「酒気帯び運転:乗用車に追突、容疑の医師逮捕--安曇野署 /長野」(2012年2月5日)ご参照

私は,酒気帯び運転でも,人身事故を起こさず悪質性も高くない事案では,懲戒免職とすべきではない,と書きました(「佐世保市総合病院,酒気帯び運転で衝突事故の医師を懲戒免職とせず」).

しかし,本件は,軽傷とはいえ,被害者側には落ち度が全くない状況で人身事故を起こしています.しかも,午後6時40分という時点で飲酒し運転していたということも,よくない情状でしょう.
本件は,おそらく,県立病院機構から厳しい処分が下されることになるでしょう.

医師が懲戒解雇になれば,患者も迷惑を被りますので,とくに医師は酒気帯び運転を厳にしないでいただきたいと思います.

【追記】
毎日新聞「飲酒運転事故:県立病院機構、医師を諭旨解雇 /長野」(2012年5月30日)は,次のとおり報じています.

「飲酒運転で人身事故を起こしたとして2月に県立須坂病院の眼科部長、○○○○医師2件(51)が現行犯逮捕された事件で、県立病院機構は29日、○○医師を諭旨解雇処分とした。退職金の支払いは差し止め、刑事処分の結果を待って判断する。

 機構によると、医師は2月2日夜、安曇野市の県道を酒気帯び状態で乗用車を運転中、前方で信号待ちをしていた軽乗用車に衝突、男女3人に軽傷を負わせたとしている。医師は同日、県警に自動車運転過失傷害などの容疑で現行犯逮捕され、翌日に釈放された。刑事処分は未決定。

 医師2件は「責任を痛感し、深く反省している」と容疑を認めているという。機構は「患者や被害者に大変ご迷惑をお掛けしました」と陳謝した。【小田中大】」


谷直樹
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by medical-law | 2012-02-05 23:30 | 医療