弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

独立行政法人国立病院機構宇多野病院でも,個人情報の入ったUSBメモリーを紛失

b0206085_1346442.jpgNHK「京都 国立病院で患者情報紛失」(2012年2月6日)は,次のとおり報じています.

「国立病院機構宇多野病院によりますと、先月17日の夜、病院の事務室で使われていたUSBメモリーがなくなっているのに、職員が気付きました。紛失したUSBメモリーには、患者の住所や電話番号は含まれていませんが、患者1671人分の名前や生年月日、それに病名や手術の内容などが記録されていたということです。」

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全国の病院で,同様の紛失事故が続いています.
これは,日本の病院の情報管理に問題があることを示唆していると思います.

米国では,Health Insurance Portability and Accountability Actがあり,最高150万ドルの民事制裁金が課せられます.
個人情報の紛失による実害発生が確認されたか否かを問わず,制裁金や補償金を負担するシステムのほうが,緊張感をもって個人情報を取り扱っていただけるように思います.

また,暗号化した状態でなければコピーできないようにするなど,根本的な再発防止策が必要と思います.

ちなみに,昨年6月以降,USBメモリーや外付けハードディスクの紛失事故は,以下の施設で起きています.

2011年 6月
慶應義塾大学病院スポーツ医学総合センター
北海道大学病院

7月
医療法人 柏堤会(財団) 戸塚共立第1病院
藤田保健衛生大学病院
昭和大学歯科病院

8月
筑波メディカルセンター病院

9月
千葉県精神科医療センター
鹿児島大学病院

10月
JA茨城県厚生連茨城西南医療センター病院
独立行政法人国立病院機構三重中央医療センター
独立行政法人労働者健康福祉機構関東労災病院

11月
独立行政法人国立病院機構金沢医療センター

2012年1月
医療法人聖愛会
独立行政法人国立病院機構千葉医療センター
独立行政法人国立病院機構宇多野病院

2012年2月
京都府立洛南病院(ただし一時紛失)

【追記】
毎日新聞「行政ファイル:宇多野病院で患者データを紛失 /京都」(2012年2月7日)は,次のとおり報じています.

「国立病院機構宇多野病院(京都市右京区)は6日、患者1671人分の名前や生年月日、病名などの情報データが入ったUSBメモリーを紛失したと発表した。

 同病院管理課によると、メモリーはリハビリテーション科の理学療法士長(54)が自分の机の引き出しに鍵をかけて管理し、必要に応じ職員に貸していた。1月17日夜、借りていた女性職員(45)が紛失に気付いた。警察に遺失物届を出し、患者にも謝罪したという。事務室は同科職員約20人が利用しているが部外者の出入りはほとんどなく、夜も入り口に鍵をかけている。今のところ情報流出は確認していないという。」


谷直樹
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by medical-law | 2012-02-07 01:43 | 医療