弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

『薬害肝炎裁判史』

b0206085_1312857.jpg『薬害肝炎裁判史』が刊行となりました.

私も所属する,薬害肝炎全国弁護団は,先行するHIV訴訟の記録『薬害エイズ裁判史』などに学んできました.

本書は,弁護団の思い出の書ではなく,これからの集団訴訟に活用できる内容になっています.

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以下,弁護団からの本書の紹介です.


私共薬害肝炎全国弁護団(鈴木利廣代表)は、この度日本評論社より『薬害肝炎裁判史』を上梓致しました。

薬害肝炎全国弁護団は、汚染された血液製剤によるC型肝炎感染被害と向き合い、2002年から2007で約5年の闘いで薬害肝炎救済法の成立・国との基本合意という解決を得ました。その後も、患者会とともに闘い肝炎対策基本法を成立させるとともに、カルテなき被害を含む個別救済、薬害の再発防止、恒久対策の推進、企業交渉などに現在も取り組んでいます。

以上の弁護団活動の足跡をまとめた1冊です。

この訴訟の特徴の一つは、全国5地域(東京、大阪、名古屋、東北、九州)の120名の実働弁護士が、「一つの弁護団」として活動した点です(現在は24支部弁護団含む504名)。集団訴訟において各地弁護団が緩やかな連携をとることは通例です。薬害肝炎全国弁護団はさらに進んで当初から一つの弁護団としての意思決定を行って活動してきました。その具体的な内容について書き記しています。

また裁判史を編纂するにあたり、全国弁護団代表・事務局長による「座談会」も行いました。弁護団運営や立証の工夫から始まり、政治折衝の裏側、判決と和解を選択するポイント、若手弁護士へのエールに及ぶまで様々な論点につき掘り下げた意見交換を行っています。5年間の闘いの裏側でどのような議論が行われていたか、本音レベルのやりとりを残しました。

従いまして、今後に集団訴訟を手がける、また手がけている若手・中堅の法律家、集団訴訟に興味を持つ修習生、法律家を目指す方々に、本書が何らかのヒントになるのではないかと思います。

そのほか活動の足跡をまとめたDVDを添付しているほか、訴訟上の重要な資料も付けていますので、研究者や医療問題に興味をお持ちの方、一般の方にも手に取っていただける内容になっているかと存じます。

機会がありましたら手に取って頂ければ幸いです。


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谷直樹
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by medical-law | 2012-02-08 11:14 | 医療事故・医療裁判