弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

抗インフルエンザウイルス薬「イナビル」を使用した10歳代の患者の転落死で通知

b0206085_8554238.jpg転落までの状況が明らかになっておらず,異常行動が発現したのか否かについても不明ですが,抗インフルエンザウイルス薬のラニナミビルオクタン酸エステル水和物を使用した10歳代の患者の転落死が報告されました.

厚生労働省医薬食品局安全対策課長は,平成24年2月14日,薬食安発0214第9号「抗インフルエンザウイルス薬の使用上の注意に関する 注意喚起の徹底について」を発し,以下のとおり注意喚起を引き続き徹底するよう指示しました.

「因果関係は不明であるものの、本剤を含む抗インフルエンザウイルス薬投薬後に異常行動等の精神神経症状を発現した例が報告されている。小児・未成年者については、異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための予防的な対応として、本剤による治療が開始された後は、1)異常行動の発現のおそれがあること、2)自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者・家族に対し説明を行うこと。なお、インフルエンザ脳症等によっても、同様の症状があらわれるとの報告があるので、上記と同様の説明を行うこと。」

通知は「ラニナミビルオクタン酸エステル水和物」と記しているのみですが,商品名でいうと「イナビル吸入粉末剤」です.臨床試験でオセルタミビル(タミフル)の5日間投与と同等の効果が確認されているとのことで,タミフルの5倍効くとして宣伝されているようです.いずれにしても抗インフルエンザウイルス薬は要注意です.

谷直樹
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by medical-law | 2012-02-21 01:09 | 医療