弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

山形市立病院済生館,腰部脊柱管狭窄症のための除圧手術で肛門周辺に知覚障害を残す医療過誤事案,示談

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山形市立病院済生館が示談したことが報じられています.

◆ 事案

患者(70代男性)は,2010年3月,山形市立病院済生館で腰部脊柱管狭窄症のため下半身にしびれがあるとして,骨の一部を削る除圧手術を受けました.
術後,下半身のしびれは和らいだものの,肛門周辺の感覚が鈍くなり知覚障害が残りました.

◆ 対応

山形市は,手術の際神経の一部が傷ついたと判断し,男性に758万円の損害賠償金を払うこととし,市議会に損害賠償金に関する議案を提出する,とのことです.

毎日新聞「医療過誤:山形市、尾花沢の男性に賠償金758万円 /山形」(2012年2月18日)ご参照

◆ 感想

手術後に生じる障害は,手術に伴う合併症として片付けられることも多いのですが,一口に合併症と言っても回避可能なものもあります.回避可能なケースは回避手段をとらなかったことで責任が生じます.
手術の合併症としての神経損傷についても,回避できたケースであれば,責任が生じます.
本件は,詳細が報じられていませんが,示談が成立していることから判断すると,そのような回避可能なケースなのでしょう.

谷直樹
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by medical-law | 2012-02-22 14:41 | 医療事故・医療裁判