弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

立命館宇治中学,「薬害って何だろう」を活用したモデル授業を実施

b0206085_17522656.jpg厚労省が,全国の中学3年向けにパンフレット「薬害って何だろう」を配付したことは,以前,このブログにも書きました.
しかし,残念なことに,パンフレットを配布しただけで,未だ十分活用されていません.
全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)は,文科省に「これがどのように教育現場で活用されているかを把握すると共に、この教材に対する生徒や教員の声を集め、教材の効果的な活用実践例などについても収集し現場にフィードバックして下さい。」と要望しましたが,文科省の動きは鈍いようです.

そこで,立命館宇治中学校では,勝村久司さんを呼んで,このパンフレットを活用した薬害のモデル授業(社会科)を行いました.

毎日新聞「薬害モデル授業:「薬害って何だろう」 医療情報開示運動、勝村さん講師に--立命館宇治中 /京都」(2012年2月22日)は,次のとおりモデル授業の様子を伝えています.

「モデル授業では、サリドマイド被害や、薬害エイズ事件など国内の薬害の歴史を説明したパンフレットのほか、勝村さんが自らの体験をつづった著書「ぼくの『星の王子さま』へ」(幻冬舎文庫)などを教材に使用した。

 この日の授業では、勝村さんが病院側の利益優先主義のため、多くのお産で患者に説明がないまま陣痛促進剤が使用され、胎児の死亡や重度の脳性まひ、母親の死亡などの被害が引き起こされてきた経緯を説明。「薬害は単に薬の副作用ではなく、防げたはずの故意、無作為の人災。再発防止のため十分な教育が必要」と訴えた。」


勝村久司さんは,全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)副代表,連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員,産科医療補償制度再発防止委員会委員,産科医療補償制度運営委員会委員です.また,大阪の高校で理科を教えている教諭ですから,このモデル授業は,「世界一受けたい授業」と言えるでしょう.

文科省が,これを機に真摯にパンフレットの活用に取り組み,パンフレット「薬害って何だろう」を活用した授業が,全国の中学で行われるようになることを期待いたします.

谷直樹
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by medical-law | 2012-02-23 02:29 | 医療事故・医療裁判