弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

むつ総合病院,内視鏡手術でぼうこうに穿孔,和解

b0206085_18555085.jpg読売新聞「汚染水、医療事故公表遅れ 下北の2事務組合議員から疑問の声」(2012年3月22日)は,次のとおり報じています.

「むつと大間、東通、佐井、風間浦の5市町村で構成する下北医療センターが運営するむつ総合病院(むつ市小川町)は21日、昨年4月、むつ市在住の80歳代の男性患者がぼうこう腫瘍切除手術を受けた際にぼうこうに穴が空き、翌日死亡する医療事故が発生したと、下北医療センター議会で報告した。

 同病院の説明によると、昨年4月21日、40歳代の泌尿器科の男性医師が、男性患者のぼうこうにできた腫瘍を尿道から管を通して行う内視鏡手術で削り取っていた時、ぼうこうに穴が空いた。

 男性患者は、翌日、合併症による肺水腫で死亡した。医師は手術ミスを認めている。遺族には昨年9月に手術ミスを認めて賠償交渉を始め、2月に和解が成立し、専決処分で損害賠償金1600万円が支払われた。

 1年近く事実を公表しなかったことについて、下北医療センター議会の議員の1人は「良くない。ミスを認めているなら早く公表して襟を正すべきだ。隠蔽体質を感じる」と指摘。同病院は「遺族から公表してほしくないと言われ、発表しなかった」と説明している。」


やはり,すみやかに公表すべきでしょう.

ちなみに,日本医療機能評価機構は,3月22日,2011年の医療事故報告崇が前年より96件増えて2799件だったと発表しましたが,「ミスを共有し再発を防ぐため,積極的に報告する医療機関が増えたためではないか」という見方をしています.

ミスを共有し再発を防ぐためには,医療事故のすみやかな公表が望ましいと思います.

谷直樹
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by medical-law | 2012-03-22 21:38 | 医療事故・医療裁判