弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

日本医師会,医療基本法草案を発表

b0206085_1128162.jpg日本医師会は,2012年3月28日の定例会見で,医事法関係検討委員会の答申「「医療基本法」の制定に向けた具体的提言」を発表しました.13頁以下に医療基本法草案が付されています.是非,ご一読を!

注目は,「第4章 患者等の権利と責務」です.
17条から19条が患者の権利,20条から21条が患者の責務です.
医療被害の救済を受ける権利,苦情の解決を求める権利などはあげられていません.


「第17条(自己決定の権利)
① 患者は自ら受ける医療に関して、医療提供者からの十分な説明を受けたうえで、自ら主体的に判断し決定する権利を有する。
② 患者は前項の判断をする際に、必要に応じて、医療提供者もしくは他の医療提供者からの助言、意見を求めることができる。

第18条(診療情報の提供を受ける権利)
① 患者は、医療を受ける際には、自らの健康状態、治療内容等について、医療提供者から理解しやすい方法で十分な説明を受けることができる。
② 患者は、自らが受けた医療に関して作成された診療記録等の開示を、原則として医療提供者から受けることができる。

第19条(秘密およびプライバシーの保護)
患者は、自らが受ける医療の内容について、医療提供者その他の関係者の適切な配慮によって、みだりに他人に知られないよう保護される権利を有する。

第20条(診療に協力する義務)
① 患者およびその家族は、医療提供者が良質、安全かつ適切な医療を提供できるように協力しなければならない。
② 患者は、医療を受ける際には、医療提供者に対して、過去の病歴、薬歴、入院歴、家族の病歴、その他現在の健康状態に関係するすべての事項を含む十分な情報を提供するよう努めなければならない。
③ 患者は、医療を受ける際には、医師、医療提供者の療養上の指導に従い治療効果が高まるよう協力するとともに、受診時や療養生活全般、対価の支払い等について医療機関が定める諸規則を遵守し、他の患者の療養の妨げとなることのないよう努めなければならない。

第21条(秩序ある受療をする責務)
すべての国民は、医療が国民共通の社会的資産であることを理解し、具体的状況に応じて適切な方法で医療を受けるよう努めなければならない。」



谷直樹
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by medical-law | 2012-03-28 20:44 | 医療