弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

日本赤十字社医療センター眼科医師,患者個人情報の入ったノートパソコンを電車内に置き忘れる

b0206085_8454964.jpg◆ 事案

日本赤十字社医療センター眼科医師は,2012年3月23日19時前後,患者様の情報が入っているノートパソコンを電車内に置き忘れました.

当該パソコンには,緑内障インプラント手術を受けた患者約150名のリストが入っていました。リストが入っているファイルにはパスワードが設定されていました.
リストは,氏名,ID番号,年齢とアルファベットの略語で書かれた病名や手術名などが掲載されていました.
つまり,氏名,ID番号,年齢などの患者情報の匿名化は,不十分でした.

日本赤十字社医療センターは,「このたびこのような事態が生じましたことに鑑み、外部への情報持ち出しに対し、規制をさらに強化する所存でございます。」とのことです.

個人情報の紛失についてのご説明とお詫び」ご参照

◆ 感想

規制を強化し医師個人に対し注意を求めても,全国で同様の事故が起きていることに鑑みると,それでは紛失事故を防止することはできないと思います.
患者情報の管理は,病院がルールを作成し,医師に遵守を求めても,ルールを遵守しない人がいると事故がおきます.暗号化しないと個人電磁情報を持ち出せないシステムを導入すべきと思います.
ちなみに,報道によると,昨年6月以降,個人電磁情報の紛失事故は,以下の施設で起きています.

2011年 6月
慶應義塾大学病院スポーツ医学総合センター
北海道大学病院

7月
医療法人 柏堤会(財団) 戸塚共立第1病院
藤田保健衛生大学病院
昭和大学歯科病院

8月
筑波メディカルセンター病院

9月
千葉県精神科医療センター
鹿児島大学病院

10月
JA茨城県厚生連茨城西南医療センター病院
独立行政法人国立病院機構三重中央医療センター
独立行政法人労働者健康福祉機構関東労災病院
大和市立病院

11月
独立行政法人国立病院機構金沢医療センター

2012年1月
医療法人聖愛会
独立行政法人国立病院機構千葉医療センター
独立行政法人国立病院機構宇多野病院
東京女子医科大学附属八千代医療センター

2012年2月
京都府立洛南病院(ただし一時紛失)
岡山大学病院
藤沢市民病院

2012年3月
日本赤十字社医療センター

2012年4月
ごう在宅クリニック(札幌)

谷直樹
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by medical-law | 2012-04-05 01:29 | 医療