弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

厚労省保険局,日本医療機能評価機構運営委員会での産科補償制度改定検討に反対,厚労省での改定検討を表明

b0206085_3543755.jpg2012年4月18日の社会保障審議会医療保険部会で,厚労省保険局は,日本医療機能評価機構運営委員会が産科医療保障制度の改善を検討していることに疑問を示し,保険者側の立場からの制度改定を(日本医療評価機構ではなく)厚労省で検討する考えを示しました。
産科医療保障の支払件数が当初推定より少ないので,掛け金を少なくしようという保険者側の圧力に,厚労省保険局が同調したようです.

しかし,現在,制度を動かしている日本医療機能評価機構の運営委員会を無視して保険者側の立場からの制度改定を進めることは問題です.脳性麻痺の診断を待っている患者もいますし,現行の補償範囲・補償金額の引き上げが望まれます.

キャリアブレイン「産科補償の新制度、厚労省でも検討へ- 掛け金の水準などテーマに」(2012年4月18日)は,次のとおり報じています.
 
「医療保険部会では保険者から、日本医療機能評価機構の運営委員会で新制度を検討することを問題視する声が上がった。小林剛委員(全国健康保険協会理事長)は、これまでに補償対象になった件数が当初の想定を大きく下回っていることに触れ、「支払準備金の余剰の状況によっては、掛け金の見直し、保険者への払い戻しを検討してほしい」との考えを改めて示した上で、「掛け金や補償対象など、制度の根幹にかかわる見直しについては、公的な場で議論する必要がある」と述べた。

 こうした意見を受け西辻課長は、「財源は保険財政なので、そこで議論するのはいかがなものかと思っている」と述べ、厚労省でも新制度について検討する場を設ける方針を示した。
 具体的な検討の場については、同制度の関係者を専門委員に任命して医療保険部会で議論するか、同制度の関係者や保険者などで構成する新たな会議を設置するかを医政局と相談するという。」

谷直樹
ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2012-04-19 02:21 | 医療