弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

群馬大学医学部附属病院,個人情報入りノート紛失

毎日新聞「個人情報:群大付属病院の研修医、患者情報44人分を紛失 /群馬」(2012年07月31日) は,次のとおり報じています.

「群馬大医学部付属病院は30日、研修医が患者44人の個人情報を紛失したことを明らかにした。情報の悪用などは確認されていないという。

 同病院によると、研修医は6月、内部の検討会で取り上げられた患者の名前や症例などを記載した大学ノートを紛失。7月上旬になくしたことに気がついて捜したが、見つからなかった。ノートには最大で患者44人分の個人情報が記載されていた可能性があり、同病院は、関係者に経緯を説明し、謝罪したという。【喜屋武真之介】」


朝日新聞「群馬大付属病院、患者の氏名記入ノート紛失」(2012年8月1日)は,次のとおり報じています.

 「群馬大学医学部付属病院(前橋市昭和町)は31日、20代の女性研修医が患者の氏名などをメモした大学ノート1冊を紛失したと発表した。病院は、氏名が書かれていた可能性がある患者44人に手紙で謝罪した。

 病院によると、週2回の症例検討会の際、研修医が共有するノートに患者の氏名や手術の流れ、重要な点を交代で記録し、指導教授が点検していた。しかし、7月5日の検討会で研修医がメモをとっていないことに指導役の病棟医長が気づき、4~5月分を記録したノートを6月中旬に紛失したことがわかったという。

 ノートは1カ月ごとに研修医間で引き継ぎ、控室の書棚に置いていた。6月担当の女性研修医は「気づいたらなくなっていた」などと話しているという。

 同病院は昨年10月にも女性医師が患者11人分の氏名などを書いたメモを紛失。2009年5月にも別の女性医師が入院患者8人の氏名や病名の入ったパソコンを紛失している。会見した峯岸敬・副病院長は「研修で注意喚起してきたが、患者にご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪した。」


研修医による個人情報の紛失は,その病院の責任となります.
全国の病院で繰り返し起きていることですので,電磁記録については暗号化などの抜本的な対策が望まれます.紙ベースの記録は,保管場所・保管方法に細心の注意が必要でしょう.

ちなみに,報道によると,昨年6月以降,個人電磁情報の紛失事故は,以下の施設で起きています.

2011年 6月
慶應義塾大学病院スポーツ医学総合センター
北海道大学病院

2011年7月
医療法人 柏堤会(財団) 戸塚共立第1病院
藤田保健衛生大学病院
昭和大学歯科病院

2011年8月
筑波メディカルセンター病院

2011年9月
千葉県精神科医療センター
鹿児島大学病院

2011年10月
JA茨城県厚生連茨城西南医療センター病院
独立行政法人国立病院機構三重中央医療センター
独立行政法人労働者健康福祉機構関東労災病院
大和市立病院

2011年11月
独立行政法人国立病院機構金沢医療センター

2012年1月
医療法人聖愛会
独立行政法人国立病院機構千葉医療センター
独立行政法人国立病院機構宇多野病院
東京女子医科大学附属八千代医療センター

2012年2月
京都府立洛南病院(ただし一時紛失)
岡山大学病院
藤沢市民病院
長崎大学病院

2012年3月
日本赤十字社医療センター

2012年4月
ごう在宅クリニック(札幌)
静岡県立病院機構静岡県立総合病院
広島大学病院
福岡大学病院

2012年5月
福岡大学病院

2012年7月
日本大学歯学部付属歯科病院

谷直樹

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by medical-law | 2012-07-31 19:38 | 医療