弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

旧国立水戸病院(現国立病院機構水戸医療センター,医療用ガーゼ19年間放置,公表せず(報道)

日本経済新聞「鼻にガーゼ、19年間放置 水戸医療センター」 (2012年11月10日)は,次のとおり報じています.

「茨城県の旧国立水戸病院(現国立病院機構水戸医療センター、500床)で手術を受けた男性患者の鼻の奥に、医療用ガーゼが19年間にわたり放置されていたことが10日、情報公開請求で開示された医療事故報告書と病院関係者への取材で分かった。

 当時のカルテなどは既に残っておらず、手術の詳しい経緯、その後の状況は不明。病院側は、個別の医療事故について「コメントできない」としている。同センターは2004年に現在の名称となった。

 病院関係者や医療事故報告書によると、男性患者は1991年、旧国立水戸病院で鼻などの手術を受けた。10年1月、強い痛みを感じて別の病院で検査し、ガーゼの一部が見つかった。

 同センターでは08年からの5年間で51件の医療事故があり、10年1月には60代の男性が胃の一部を切除する手術で腹部にガーゼが残され、数日後に摘出手術を受けていたことも判明。いずれも患者が死亡する医療事故ではないとして、公表していなかった。

 同センターは30近い診療科を持つ総合病院で、県知事から「地域医療支援病院」の承認を受けている。

 医療事故に詳しい柴田義朗弁護士(愛知県弁護士会)は「全国的にガーゼの取り残し事案は多く、手術の際に枚数の確認やエックス線に写るものを使うなどの対策が必要だ」と話している」


患者が死亡しなくても,5医療事故である以上は,公表すべきでしょう.
平均年約10件の医療事故が減らすためには,医療事故をオープンにし原因を分析と再発防止策を講じることが必要でしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2012-11-11 00:41 | 医療事故・医療裁判