弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

中津川市民病院,胃ろう手術とカテーテル交換の際に医療ミス,和解(報道)

毎日新聞「医療過誤:中津川市民病院、225万円支払い和解 患者に胃ろう手術、カテーテル交換ミス /岐阜」(2012年11月23日)は,次のとおり報じました.

「中津川市は22日、市民病院で行われた同市内の女性患者(当時86歳)に対する胃ろう手術と、その後のカテーテル(管)交換の際にミスがあったとして、女性の次男に賠償金約225万円を支払うことで和解したと発表した。

 女性は認知症のため市民病院に入院。消化器系の治療を受けていた。09年9月9日に消化器内科の男性医師(32)が、腹部を切開し胃にカテーテルを通して栄養分を補給する胃ろう手術を行った。翌年3月26日、カテーテルの交換を行った直後、下痢の症状が起きたため同6月18日に内視鏡検査を実施。胃ろう手術の際に誤って結腸を貫いていたことや、カテーテル交換時に先端が胃に届いていなかったことなどが判明した。

 女性は退院して自宅療養をしていたが、今年2月に死亡している。【小林哲夫】」

岐阜新聞「中津川市民病院、手術ミスで和解 225万円賠償」2012年11月23日)は,次のとおり報じました.
 
「中津川市は22日、市民病院(浅野良夫院長)で2009年9月に市内の女性患者=当時(86)=に胃ろうを造設する手術をした際、大腸の主要部分の結腸を貫通させる医療過誤があったとして、遺族に約225万円の損害賠償を支払うことで11月16日に和解した、と発表した。女性は今年2月に恵那市内の病院で死亡したが、医療過誤との因果関係はないとしている。

 病院によると、消化器内科の男性医師=当時(32)=が手術を担当。10年3月に胃ろうカテーテルを取り換えたところ、女性に下痢の症状が出た。症状が改善されないために同年6月に内視鏡検査を行うと、胃ろうが横行結腸を貫いて造られていることが分かったという。下痢は取り換えたカテーテルの先端が胃に届かずに横行結腸にとどまったため、起きたとしている。男性医師は現在、他の病院に勤務している。

 病院は「(今後は)確実に胃ろうが入っているか確認したい」としている。」


本件は,医師が誤って胃ろうを横行結腸を貫いて造ったこと,看護師が誤ってカテーテルの先端が胃に届かなかったことの二重の医療ミスの事案です.
医療ミスがあっても,賠償責任は,因果関係のある範囲に限られます.

谷直樹

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by medical-law | 2012-11-23 20:52 | 医療事故・医療裁判