弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

池永満先生のお通夜

12月1日の池永満先生のお通夜は,500人くらいの人が集まり,席がなくなり,立っている人も多かったです.
生花は,広い会場の壁を埋め尽くし,階段まであふれていました.
お通夜は,無宗教で行われました.
池永満先生の希望により「葬儀集会」のようなお通夜で,10人以上の人がお話されました.

鈴木利廣先生は,最初にスピーチし,友人であり,仲間であり,良きライバルであった,という思いが伝わってきました.岩波ブックレットの「患者の権利とは何か?」を書いたら,池永満先生は分厚い「患者の権利」(九州大学出版会)をだした,今日,飛行機の中で「患者の権利」を読んでいたら,後書きに自分の名前があることを発見した,とのことです.池永満先生は立派な後継者を育てた(小林洋二先生や久保井摂先生ら九州の弁護士のことでしょう)とお話されました.

患者の権利オンブズマンからは,平野亙さんと平田孝さんがスピーチしました.
平野亙さんのスピーチは,池永満先生の気さくな人柄が伝わる内容でした.
学生時代からの長い付き合いの平田孝さんは,学生運動での池永満先生の御活躍,医問研,患者の権利法をつくる会,患者の権利オンブズマンの立ち上げの様子などもお話されました.

患者の権利法をつくる会事務局長の小林洋二先生,女性協同法律事務所の辻本育子先生もスピーチしました.

小林洋二先生は,医療に限らず個人情報としてカルテ開示が認められるようになり,さらにもう一歩すすめるため医療に特化した個人情報保護法を提案していることについて,池永満先生は医療側の意見を聞くことになり情報開示を狭める方向での反撃もあるだろうから十分気をつけなければいけない,と最後まで気にして電話をいただいたことなどをお話しされました.

辻本育子先生は,女性協同法律事務所(私は,ここの相原わかば先生に,札幌修習のときにお世話になりました.)を原田直子先生と創設したのは,池永満先生に女性のための法律事務所をつくるか,それとも・・・(・・・の内容は言えないそうです.)かの二者択一を迫られ,後者はとてもいやなことだったので前者を選んだ,という趣旨のお話しをされました.

版画家の方,司法書士の方,事務局の方などもお話しされました.
池永満先生にAかBかの二者択一を迫られることが多く,どちらも大変で嫌なんだんだけれど,池永満先生に言われるとどちらかを選んでしまう,池永満先生は,深く先を読んでいて,幅広い分野で仕事をしていて,周囲の人に求めるレベルも高かったが,私利私欲,裏表がなく,間違ったことは言わないので,苦労したがついていった,というお話が多かったです.
池永満先生が,患者の権利も限らず,環境問題,都市計画など広い分野で活躍されていたことがよくわかりました.

池永早苗さんは,学生運動のなかで中執の池永満先生と知り合ったこと,大学側に早苗さんなど女子学生はお嬢ちゃん扱いされていたけど,池永満先生が言うと,わかった,となったことなどをお話しされました.
2年間のイギリス遊学の前に英語を勉強していた池永満先生は,課題をだされ「ベストフレンドって誰?」と早苗さんに聞き,早苗さんが「私でしょう」と答え,池永満先生が納得したというエピソードもお話しされました.
小脳転移し呂律が回らなくなり池永満先生は落ち込んだけど,サイバーナイフで治ると聞かされ,返還後の沖縄に行ったことがなかったので年明けの沖縄旅行を計画していたことなど近況もお話しされました.

池永満先生の人徳が伝わるお通夜でした.寂しさを共有することができ,風邪をおして行ってよかったです.

御葬儀でも,久保井摂先生はじめ多くの人が話されたことでしょう.

謹んでご冥福をお祈りいたします.

谷直樹

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by medical-law | 2012-12-04 09:06 | オンブズマン