弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

父の命日

12月15日は,父の命日です.
先日,7年忌を行いました.

東京地裁医療集中部では,都内の13医科大学から順に3大学を選び3大学の関係者から鑑定人をだしてもらい,口頭での鑑定を実施しています.それをカンファレンス鑑定と通称しています.
鑑定人から事前に簡単な要点を記載した書面をだしてもらい,ラウンド法廷に集まってもらい,裁判官(主に左陪席)の口頭の質問に3人の鑑定人が口頭で回答し,それが鑑定となります.
代理人弁護士が質問する機会がなくもないのですが,時間がほとんど与えられませんし,文献に基づいて鑑定を弾劾することはほとんどできません.
鑑定人は相互に他の鑑定人の意見を聞いていますので,カンファレンス鑑定では最終的に3人の鑑定人の意見がほぼ一致することが多く,裁判所はカンファレンス鑑定に依拠して解決を図ることになります.
私は,東京地裁医療集中部で行われているカンファレンス鑑定が,口頭ということで科学的な根拠に基づかず医療慣行に偏って医療水準を引き下げる役割を果たしていることもあるでのはないかと思います.とくに大学病院が被告になっている事件では,公正なカンファレンス鑑定が行われるのか疑問を感じています.

6年前の12月14日午後,私が担当する事件のカンファレンス鑑定が行われていました.カンファレンス鑑定が終わり,傍聴していた患者側の若手弁護士に解説を行い,病院に直行しました.そのときの会話が最後でした.15日未明,病院から電話があり,駆けつけると父は亡くなっていました.

ちなみに,12月15日は,ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)の命日でもあります.

カンファレンス鑑定が提案されたり,フェルメールの絵を見ると,このときのことを思い出します.私は,フェルメールの絵は好きですが,カンファレンス鑑定には消極的です.

谷直樹

ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2012-12-15 12:12 | 日常