弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

泉佐野優人会病院,患者の点滴チューブ切断される(報道)

NHK「病院で点滴チューブ切断 警察が捜査」(2012年12月18日)は,次のとおり報じました.

「今月7日、大阪・泉佐野市の病院で、50代の女性患者が受けていた点滴のチューブが切断され、血液が逆流して大量に出血しているのが見つかり、警察は何者かがチューブを切断した疑いがあるとみて、傷害事件として捜査しています。

今月7日の午後7時ごろ、大阪・泉佐野市の「泉佐野優人会病院」の2階の病室で、重い脳の障害で意識がなく、寝たきりになっていた50代の女性患者が、ベッドで血だらけになっているのを病院の職員が見つけました。
警察の調べによりますと、女性が受けていた点滴のチューブが切断され、血液が逆流して大量に出血していたということです。
女性は命に別状はないということです。
警察は、何者かが故意に点滴チューブを切った疑いがあるとみて、傷害事件として捜査しています。
泉佐野優人会病院は「警察に相談しているため、取材には応じられない」としています。」


故意に患者の点滴チューブを切る人がいるとはにわかに信じ難いですが,状況からすると,その疑いがあります.療養型病院に何があったのでしょうか.

【追記】

読売新聞「点滴管切断の病棟で患者骨折も…昨年10月」 (2012年12月19日)は,次のとおり,報じました.

 「入院患者の点滴チューブが何者かに切断される事件があった大阪府泉佐野市の泉佐野優人会病院で、昨年10月、神経難病で身動きできない別の入院患者の女性(当時78歳)が、左腕を骨折していたことがわかった。

 女性がいたのは点滴チューブ切断事件が起きたのと同じ2階の療養病棟で、府警は、この骨折についても経緯を調べている。

 骨折した女性は、全身の筋肉が動かなくなる筋萎縮性側索硬化症(ALS)。顔の表情と右手の指2本を除いて、体は全く動かせない状態で、呼吸を確保するため、のどを切開しており、声も出せなかった。

 家族によると、女性は昨年10月、見舞いに来た家族に「腕にひびが入っているかもしれない」と、磁気を利用した簡易ボードに指で文字を書いて伝えた。

 別の病院の整形外科を受診すると、左上腕骨が折れており、医師は「強い力でねじられたような折れ方だ」と家族に説明した。

 優人会病院は骨折の原因を説明せず、家族も、ALS患者を受け入れる病院が少なく、行き場に困ることから追及しなかった。

 しかし今年春、家族が改めて尋ねると、女性は、スタッフを特定して「同じ人に嫌がらせをされていた。腕を強く引っ張られた」と答えた。それでも警察へ通報することは「怖い」といやがり、その後、ALSの病状が悪化。本人の意向で人工呼吸器は装着せず、5月に死亡した。

 女性は、複数のスタッフから「ナースコールの回数が多い」と、しばしば文句を言われていたという。

 読売新聞の取材に、優人会病院は「スタッフに尋ねると暴行を否定した。骨折の原因はわからないが、年をとると骨はもろくなる。虐待があったとは考えていない」としている。」


MBS毎日放送「点滴チューブ切断事件 警報ならない管を切断」(2012年12月20日)は,次のとおり報じました.

「大阪府泉佐野市の病院で入院患者の点滴チューブが切断された事件で、患者が受けていた2本の点滴チューブのうち、切断されたのは切れても警報が鳴らないほうのチューブだったことが分かりました。

 今月7日、泉佐野優人会病院で、重い脳障害で入院していた女性患者(59)が点滴チューブを切られて出血する傷害事件がありました。

 病院によりますと、この患者には栄養を点滴するチューブと水分を補給するためのチューブが使われていましたが、切断されていたのは切れても警報が鳴らない水分補給用のチューブだったということです。

 また被害にあった患者のベッドは、病室のドアを開けてもナースステーションから死角になる場所だということです。 警察は内部の事情に詳しい人物による犯行の可能性もあるとして、慎重に調べています。」



谷直樹

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by medical-law | 2012-12-18 18:41 | 医療事故・医療裁判