弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

鳥取県立中央病院,下垂体腫瘍摘出手術後のクモ膜下出血に再手術を行わず失明の事案で和解(報道)

朝日新聞「県、800万円賠償和解へ  県立中央病院 医療ミスで失明」(2013年2月7日)は,次のとおり報じました.

「県立中央病院(鳥取市江津)は6日、鼻の奥で膨らんだ腫瘍(しゅ・よう)を取り除く手術をした際の医療ミスで失明したとして、鳥取市内に住む70代女性に損害賠償金800万円を支払うことで和解すると発表した。県は2月定例県議会に和解金を盛り込んだ補正予算案を提案するといい、可決されれば女性と和解する。

中央病院によると、女性は2011年9月15日、鼻と脳の間にある下垂体の腫瘍を取り除く手術を受けた。摘出手術は成功したが、副作用として約12時間後にクモ膜下出血を発症。40代の男性主治医は出血量が少なかったことから開頭手術を行わず、投薬治療を選んだが、女性の視力が戻らず失明が確認された。

 女性は12年7月、弁護士を通じて中央病院に損害賠償を請求。病院側も院内に調査委員会を設置し、外部の専門家の意見などから「開頭手術をすれば視力が戻った可能性があった」と医療ミスを認め、女性に謝罪した。

 会見した日野理彦(のり・ひこ)院長は「女性が高齢だったことから負担のかかる開頭手術を避けたようだ。失明により多大な迷惑をおかけして本当に申し訳ない」と陳謝した。(宋潤敏)」


投薬治療と外科的治療の選択ミスが問題となった事案です.
病院内の調査委員会の検討が,医事紛争の比較的短期間での解決に寄与したと言えるでしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2013-02-08 01:34 | 医療事故・医療裁判