弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

札幌医科大学附属病院,患者個人情報が入ったUSBメモリーを医師が紛失

msn産経「126人の患者情報紛失 札幌医大医師」(2013年2月21日)は,次のとおり報じました.

 「札幌医大(札幌市)は21日、付属病院に勤務する30代の男性医師が患者の氏名、年齢、性別、病名などの個人情報が126人分入ったUSBメモリーを紛失したと発表した。情報の悪用は確認されていない。

 札幌医大によると、医師は神経精神科に非常勤で勤務。18日午後7時ごろ、札幌市内でタクシーから降りた際、USBメモリーが入った小銭入れを車内に忘れた。USBメモリーには二重のパスワードによるロックが掛かっているという。

 札幌医大は診療情報の持ち出しを原則禁止しており、持ち出す場合は匿名にするよう規定しているが、医師は守っていなかった。大学は懲戒処分を検討している。昨年10月も30代の大学院生が患者約60人分の情報を紛失しており、札幌医大は「個人情報の取り扱いについて周知していたが、徹底されなかった」としている。」


懲戒処分で再発防止は本当に可能でしょうか.

アメリカでは,個人情報の紛失事故は高額の民事賠償責任を生じます.
USBメモリへコピーすると自動的に暗号化されるソフトを導入するなど,実効的な再発防止策が必要と思います.


◆ 2011年6月以降の個人電磁情報の紛失事故

2011年 6月
慶應義塾大学病院スポーツ医学総合センター
北海道大学病院

2011年7月
医療法人 柏堤会(財団) 戸塚共立第1病院
藤田保健衛生大学病院
昭和大学歯科病院

2011年8月
筑波メディカルセンター病院

2011年9月
千葉県精神科医療センター
鹿児島大学病院

2011年10月
JA茨城県厚生連茨城西南医療センター病院
独立行政法人国立病院機構三重中央医療センター
独立行政法人労働者健康福祉機構関東労災病院
大和市立病院

2011年11月
独立行政法人国立病院機構金沢医療センター

2012年1月
医療法人聖愛会
独立行政法人国立病院機構千葉医療センター
独立行政法人国立病院機構宇多野病院
東京女子医科大学附属八千代医療センター

2012年2月
京都府立洛南病院(ただし一時紛失)
岡山大学病院
藤沢市民病院
長崎大学病院

2012年3月
日本赤十字社医療センター
国立大学法人高知大学医学部

2012年4月
ごう在宅クリニック(札幌)
静岡県立病院機構静岡県立総合病院
広島大学病院
福岡大学病院

2012年5月
福岡大学病院

2012年7月
日本大学歯学部付属歯科病院

2012年8月
名古屋大学医学部附属病院

2012年9月
沖縄県立中部病院
福岡歯科大学医科歯科総合病院

2012年10月
医療法人社団恵仁会セントマーガレット病院
東京医科大学病院
昭和大学病院附属東病院
浜松医科大学医学部付属病院,浜松医療センター

2012年11月
九州大学病院
東京慈恵会医科大学附属柏病院

2013年2月
札幌医科大学附属病院


谷直樹

ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2013-02-22 05:22 | 医療