弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

広島大学病院,こんどは筋弛緩剤紛失

中國新聞「広島大病院で筋弛緩剤紛失」(2013年4月13日)は,次のとおり報じました.

「広島大病院(広島市南区)は12日、保管庫で管理していた筋弛緩(しかん)剤「エスラックス」の5ミリリットル入りの瓶5本を紛失したと発表した。成人15人分の致死量に相当する。薬事法で毒薬に指定され、保管庫の施錠が義務付けられているが、同病院は施錠を怠っていた。

 同病院によると、筋弛緩剤は入院棟1階にある薬剤部の保管庫で管理していた。11日午前9時ごろ、薬剤師が1本を持ち出す際、帳簿と瓶の在庫を照らし合わせ、本来あるはずの105本から5本足りないのに気付いたという。院内を捜したが見つからなかった。

 9日夕には帳簿通りに139本あるのを確認している。10日午前10時ごろと正午ごろの2回、別の薬剤師が手術用などで計33本を持ち出したが、在庫は数えなかったという。9日夕から11日朝まで、保管庫は施錠していなかった。

 同病院は12日午後、広島南署に紛失を届け出た。茶山一彰病院長は「5本で1セットになっているので、10日に余分に持ち出し、使用済みの瓶と一緒に誤って捨てた可能性がある」と話した。

 ずさんな管理について、木平健治薬剤部長は「保管庫から薬剤を出し入れする頻度が高く、施錠しない状態が慢性化していた」と説明。茶山病院長は「薬剤部に関係者以外が入るという意識が薄く、施錠のルールが徹底されていなかった。今後は再発防止に努める」と陳謝。帳簿と現物を複数人で確認するなどチェック体制を強化する。」


個人情報を含むUSBメモリなどを紛失している広島大学病院で,今度は,筋弛緩剤エスラックス5本の紛失が報じられています.
鍵をかけいなかった北野病院の管理責任者であった麻酔部長の医師と法人自体が書類送検されています.法令を遵守し,鍵をかけて保管しないと薬事法違反で書類送検されるおそれがあります.

◆ 過去の報道事例

佐賀大学医学部付属病院で平成22年12月(但し公表は平成23年6月)に1本
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センターで平成23年1月に10本
独立行政法人国立病院機構千葉医療センターで平成23年9月に1本
愛知厚生連海南病院で平成23年9月に1本
有田市立病院で平成23年9月に10本
浜松医療センターで平成23年9月に1本
NTT東日本札幌病院で平成23年12月に2本
社会福祉法人恩賜財団済生会熊本病院で平成23年12月に3本
市立室蘭総合病院で平成24年3月に1本
地方独立行政法人福岡市立病院機構福岡市立こども病院・感染症センターで平成24年7月に1本
公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院で平成24年7月に5本
熊本大学医学部附属病院で平成24年7月に1本
公立南丹病院で平成24年10月に1本
尾道市公立みつぎ総合病院で平成24年10月に4本
社会医療法人将道会総合南東北病院で平成24年11月に2本
伊賀市立上野総合市民病院で平成25年3月に10本
広島大学病院で平成25年4月に5本

谷直樹

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by medical-law | 2013-04-13 19:44 | コンプライアンス