弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

市立根室病院,血管内治療により出血し心タンポナーデとなって死亡した事案で和解(報道)

北海道新聞「医療過誤 遺族と根室市和解 市立病院患者死亡、9080万円支払い」(2013年3月27日)は,次のとおり報じました.
 
「【釧路】市立根室病院に入院していた根室市内の男性=当時(54)=が死亡したのは、血流を改善する血管内治療で適切な処置を行わなかったのが原因として、妻ら遺族4人が根室市に約8330万円の損害賠償を求めた訴訟は26日、市が約9080万円を支払うことで釧路地裁で和解が成立した。遺族が提訴したのは2010年で、利息が発生したため和解金が訴額を上回った。」

毎日新聞「根室病院医療過誤訴訟:入院男性死亡、根室市が遺族と和解 9080万円支払いへ」(2013年3月28日)は,次のとおり報じました.


 「根室市の市立根室病院に入院していた同市内の男性(当時54歳)が死亡したのは、医師が心臓冠動脈からの出血治療で適切な処置を行わなかったのが原因として、妻ら遺族4人が同市に約8330万円の損害賠償を求めた訴訟は、市が約9080万円を支払うことで釧路地裁で和解が成立した。和解は26日。

 訴状によると、男性は07年11月16日入院。20日、心臓カテーテル検査で冠動脈に狭(きょう)窄(さく)部位が見つかり、医師(60)がカテーテルを使って血管内治療した際に出血。男性は心臓の周囲に血液がたまって圧迫される「心タンポナーデ」で翌日、転送先の病院で死亡した。

 遺族側は、血管内治療で医師が適切な気圧でのバルーン(風船)拡張を行わず、適切な止血措置を怠ったと主張。同地裁は第三者の医師に鑑定を依頼し、「バルーンサイズの選択ミスで、止血方法にも問題があった」などとして今年2月和解案を提示していた。和解額には遅延損害金が含まれ、請求額を上回った。

 同病院は「医療事故はあってはならないこと。安全管理対策と情報開示を徹底したい」とコメントした。【本間浩昭】」



共同通信「根室市が医療ミス認め和解 遺族に9千万円賠償」(2013年3月27日)は,,次のとおり報じました.
 
「北海道根室市の市立根室病院に入院していた市内の男性が死亡したのは、医師が心臓疾患に適切な治療を行わなかったのが原因として、遺族が根室市に損害賠償を求めた訴訟は27日までに、市が約9080万円を支払うことで釧路地裁(河本晶子(かわもと・あきこ)裁判長)で和解が成立した。地裁が2月に和解案を提示していた。

 訴状によると、2007年11月20日、男性医師は入院中の男性=当時(54)=の心臓カテーテル検査で、冠動脈が狭くなっている部分を発見。バルーン(風船)で血管を広げる治療を行った際に出血した。男性は同21日、心臓の周囲に血液がたまって圧迫される「心タンポナーデ」となり死亡した。

 遺族側は、医師が血管の幅に合わないバルーンで治療したことや、出血後も適切な止血処置を行わなかったと主張。約8330万円の損害賠償を請求していた。損害遅延金が加わり、和解金が請求額を上回った。」

和解金が請求金額を上回るのはよくあることです.


谷直樹

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by medical-law | 2013-04-17 01:50 | 医療事故・医療裁判