弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

羊水検査の結果を逆に伝えたクリニックが提訴される(報道)

msn産経「胎児にダウン症を「異常なし」出生前診断、逆に伝える 両親提訴」(2013年5月20日)は,次のとおり報じました.
 
「北海道函館市の「えんどう桔梗マタニティクリニック」で平成23年、胎児の染色体異常の有無を調べる羊水検査でダウン症と判明したのに男性院長が妊婦への説明で誤って「異常なし」と伝えていたことが、関係者への取材で分かった。

 生まれたのは男児で、ダウン症の合併症のため3カ月半で亡くなった。両親は「妊娠を継続するか、人工妊娠中絶をするか選択の機会を奪われた」とし、慰謝料など1千万円の損害賠償を求め函館地裁に13日付で提訴した。

 遠藤力院長は「(検査報告書が)分かりづらい表現で読み間違えた」とミスを認め、「両親に苦痛を与え申し訳ない」と話している。」


NHK「出生前診断で誤った説明 両親が提訴」(2013年5月20日)は,次のとおり報じました.

「北海道函館市の産婦人科医院の院長が胎児の染色体を調べる羊水検査の結果を妊婦に誤って説明し、その後、生まれた男の子がダウン症と診断されていたことが分かりました。
両親は出産するか中絶するかを選ぶ機会を奪われたなどとして、院長らに損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴えによりますと、北海道内に住む40代の母親は、おととし4月、函館市の産婦人科医院「えんどう桔梗マタニティクリニック」で胎児の染色体を調べる羊水検査を受け、院長から「結果は陰性」と説明を受けたということです。
その後、男の子を出産した別の病院の医師が当時の診療記録を確認したところ、羊水検査の報告書には「染色体異常が認められた」と明記されていたということです。男の子はダウン症と診断され肝不全などの合併症を患い、3か月半後に亡くなりました。
両親は「誤った説明によって出産するか、中絶するかを選ぶ機会を奪われ、その後の治療などでも精神的な苦痛を受けた」などとして、検査をした院長らに慰謝料など1000万円の損害賠償を求める訴えを函館地方裁判所に起こしました。
クリニックでは「検査の報告書が分かりづらい表現で読み間違えてミスをしてしまったことは大変申し訳ない。両親に謝罪し、事実関係を争うつもりはないが、裁判のことは弁護士に任せている」とコメントしています。
札幌医科大学で遺伝医学を研究する櫻井晃洋教授は「この検査は至極重大な判断の材料として使われているわけですから、ほかの検査以上に間違いがあってはならない検査と言える」としたうえで、今回、医師が『結果を読み間違えてしまった』としていることについて、「一生、あるいは命を左右するような重要な情報なので、それに対する少しでもあいまいな解釈は許されない。検査の結果を伝える際に自分が十分責任を持てない、まだ自分の知識が及ばないとなったら、きちんとした専門家の判断を経てから検査を受けた人に伝えることが大事だ」と話していました。」


日テレ「ダウン症を異常なしと説明 両親が病院提訴」(2013年5月20日)は, 次のとおり,提訴した女性の気持ちを伝えています.

「訴えを起こした女性は、出産の3日後にダウン症であることを告げられたという。

 女性「無事これから出産を迎えられると、感謝の思いで妊娠を継続した。大変なことをしたという思いがあったなら、最後まで家族に寄り添ってほしかった。ミスが無くなることにつながれば、あの子も救われると思うんですけど」」



代理人は東京の弁護士とのことですが,私ではありません.

谷直樹

ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2013-05-20 23:41 | 医療事故・医療裁判