弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

医道審議会医道分科会,医師・歯科医師24人の行政処分を答申

読売新聞「医師・歯科医師24人、免許取り消しや医業停止」(2013年6月12日)は,次のとおり報じました.
 
「犯罪などの不正が明らかになった医師・歯科医師について、厚生労働省は12日、計24人の行政処分を決めたと発表した。

 同省は医道審議会医道分科会に計34人の審査を諮問し、その答申を受けて処分内容を決定した。残りの10人は厳重注意とした。処分の発効は26日。

 最も重い医師免許取り消し処分を受けたのは、覚醒剤取締法違反で実刑判決が確定した×××医師。××医師は、2006年にも医業停止3年の処分を受けており、同省では「今回は2回目の処分のため、厳正な対応となった」とする。

 2010年に豊胸手術を受けた女性(当時37歳)を麻酔の投与ミスで死亡させたとして、業務上過失致死罪で罰金100万円の略式命令が確定した××××医師は、医業停止1年6月の処分となった。

 医業停止1年以上の処分を受けた医師・歯科医師は次の通り。(敬称略、カッコ内は事件当時に所属していた医療機関と所在地)

【医師免許取り消し】
×××(所属医療機関なし)

【医業停止3年】
×××(××医院、大阪府大東市)
▽×××(××××耳鼻咽喉科・アレルギー科、兵庫県篠山市)

【医業停止1年6月】
××××(×××××美容形成クリニック、福岡市)

【歯科医業停止1年6月】
×××(×××××病院=岡山市、××××歯科=岡山県倉敷市)
▽××××(××××歯科クリニック、千葉県柏市)」


医療過誤(豊胸手術の際の麻酔投与ミス)で業務上過失致死罪として罰金100万円に処せられた医師が医業停止1年6月の処分となっただけで,医療過誤について行政処分が行われることが少ないことが分かります.

ちなみに,これは,全国展開する有名美容クリニックで,2010年1月に脂肪吸引とその脂肪を胸に注入する豊胸手術を実施する際,麻酔薬を標準の10倍量投与したため,患者が術中に意識不明となりながら,福岡市内の救命救急センターに転送したのは手術の翌日,という事案です.


谷直樹

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by medical-law | 2013-06-13 01:38 | 医療事故・医療裁判