弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

社会医療法人きつこう会多根総合病院、毒物指定のエスラックス紛失

読売新聞「筋弛緩剤を紛失 大阪・西区の病院 」(2013年7月19日)は、次のとおり報じました.

 「大阪市西区の多根総合病院は18日、成人3人分の致死量に相当する麻酔用筋弛緩(しかん)剤「エスラックス」1本(50ミリ・グラム)を紛失したと発表した。「外部からの侵入は考えにくい」とし、誤廃棄などの可能性が高いという。西署は窃盗事件と、管理上の不備の両面で調べている。

 同病院や同署によると、6階手術室の保管金庫内で管理していた30本中のうちの1本で、16日夕、手術で使った後に残るはずの本数と、実際の残りの本数が異なることに、医師や看護師長が気付いたという。

 病院関係者で捜したが見つからず、18日午前、市保健所と同署に届け出た。エスラックスは薬事法で毒物指定され、施錠での保管が義務付けられているが、手術中は保管金庫が無施錠になる場合もあったという。

 同病院の丹羽英記院長は「事態を重く受け止め、今後はより厳格に医薬品を管理して再発防止に努める」とのコメントを出した。」


無施錠での保管は、薬事法違反の疑いがあります.
他院でも同種の紛失事故が報道されています.

◆ 過去の報道事例

佐賀大学医学部付属病院で平成22年12月(但し公表は平成23年6月)に1本
独立行政法人国立病院機構名古屋医療センターで平成23年1月に10本
独立行政法人国立病院機構千葉医療センターで平成23年9月に1本
愛知厚生連海南病院で平成23年9月に1本
有田市立病院で平成23年9月に10本
浜松医療センターで平成23年9月に1本
NTT東日本札幌病院で平成23年12月に2本
社会福祉法人恩賜財団済生会熊本病院で平成23年12月に3本
市立室蘭総合病院で平成24年3月に1本
地方独立行政法人福岡市立病院機構福岡市立こども病院・感染症センターで平成24年7月に1本
公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院で平成24年7月に5本
熊本大学医学部附属病院で平成24年7月に1本
公立南丹病院で平成24年10月に1本
尾道市公立みつぎ総合病院で平成24年10月に4本
社会医療法人将道会総合南東北病院で平成24年11月に2本
伊賀市立上野総合市民病院で平成25年3月に10本
広島大学病院で平成25年4月に5本
独立行政法人国立成育医療研究センターで平成25年4月に4本
半田市立半田病院で平成25年5月に10本
東京都保健医療公社豊島病院で平成25年6月に3本
奈良市立奈良病院で平成25年6月に1本
社会医療法人きつこう会多根総合病院平成25年7月に1本


谷直樹

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by medical-law | 2013-07-24 23:51 | 医療事故・医療裁判