弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

3年間に4件の医療事故のリピーター医師が医師免許を保持し続ける理由

法と経済ジャーナルに,出河雅彦(いでがわまさひこ)氏の「医療ミスを繰り返すリピーター医師、免許取り消されず」(2013年9月4日)が掲載されていました.
1998年~2001年の3年間に計4件の医療事故を起こし,この4件の事故すべてについて過失を認めて損害賠償金を支払った医師が,軽い処分しかうけず,医師免許を保持し続ける理由を述べています.一読をお奨めいたします.

「若林一道さんはこう語る。
「本人が過失を認めなければ処分できない」と厚生労働省が言うから、塩井医師がリピーター医師であるという証明を事故の被害者である私たちがしなければならなかった。4件の事故すべてについて塩井医師が自らの過失を認めた2010年3月の和解調書によって十分な証拠がそろったと考えたが、厚生労働省はリピーター医師として処分せず、あえて分離して処分を出した。厚生労働省にだまされた、と思わざるを得ない。
厚生労働省は「リピーター医師の定義はなく、把握もできない」というが、医療を受ける患者にすれば、そのような医師が野放しになっているのでは安心して医療を受けることができない。
10年間活動してきたが、一歩も前に進んでいないというのが実感だ。リピーター医師を認定することに何か不都合なことでもあるのだろうか。なぜ厚生労働省がそこまで頑なになるのか理解できない。
会の活動を始めた当時は、重大な医療事故が相次いで表面化したこともあって署名活動を応援してくれる人たちも多かったが、帝王切開手術に伴う死亡事故で産婦人科医が逮捕された福島県立大野病院事件(2006年)を境に雰囲気がガラッと変わった。署名活動をしていたら、「君たちのせいで小児科医や産科医が減っている」と面と向かって非難されたこともある。
ほとんどの医師が患者の命を救うために日夜頑張ってくれていることは私たちもよく理解している。同じミスを繰り返すような医師がいなくなってほしい。願いはそれだけです。」」


最近では,銀座眼科の元院長に対する行政処分が注目されます.

谷直樹

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by medical-law | 2013-09-09 00:03 | 医療事故・医療裁判