弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

大津市民病院、腹腔鏡手術の際の動脈損傷事故で和解(報道)

毎日新聞「医療ミス:大津市民病院の手術で後遺障 市、3350万円賠償の方針」(2013年9月14日)は、次のとおり報じました.

「大津市は13日、市民病院の卵巣摘出手術で医療ミスがあり、被害者で内臓に後遺障害を負った市内在住の女性(当時29歳)に対し、和解金約3350万円を支払う方針を決めたと発表した。24日の市議会で関連する9月補正予算案の採決が行われ、通過すれば和解案に正式合意する見通し。

 市民病院によると、2010年4月、腫瘍ができた卵巣を取り除く腹腔(ふくくう)鏡手術で、医師が内視鏡を入れるための医療器具を腹に刺した際、誤って下腹部の動脈を傷付けた。その後、女性は血管壁の修復や補強のため手術を受けたが、2回の術後腸閉塞(へいそく)で入退院を繰り返すなどした。女性は現在も京都府立医科大付属病院に通院を続け、食事などに制限があるという。

 ミスを巡っては、女性が12年5月、市を相手取り損害賠償約9808万円を求めて大阪地裁に提訴。地裁が8月29日に示した和解案を、双方が内諾した。【石川勝義】」



中日新聞「手術ミスで3350万円賠償へ 大津市民病院」(2013年9月14日)は、次のとおり報じました.

「大津市は十三日、二〇一〇年四月に市民病院で三十代無職女性への医療ミスがあり、損害賠償の和解協議がまとまったと発表した。二十四日の市議会本会議に損害賠償金など三千三百五十万円を支払う議案を提出する。


 市によると、女性は卵巣摘出の腹腔(ふくくう)鏡手術の際、カメラを保護する器具の先端で左下腹部の動脈を傷つけられ、直後に開腹手術を受けた。女性は約二カ月後から、本来不要だった開腹手術を受けたのが原因とみられる腸閉塞(へいそく)を二度発症。現在も定期検査と食事制限を強いられている。勤務していた会社も退社した。


 女性は昨年五月、市に九千八百万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴。今年八月に和解協議がまとまった。市民病院の担当者は「より慎重に器具の挿入操作をして再発防止に努めている。今後、安全に配慮し、最善の医療に取り組む」とした。(山内晴信)」


裁判では「過失行為を具体的に特定すること」が求められますが、動脈を損傷するような手技については、器具を愛護的に操作する義務、慎重に操作する義務に違反したと言うしかない場合があります.


谷直樹

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by medical-law | 2013-09-17 01:12 | 医療事故・医療裁判