弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

延岡市医師会病院が大腸内視鏡検査の直腸穿孔で人工肛門となった事案で提訴される(報道)

宮崎日日新聞「「内視鏡検査でミス」 患者が延岡市医師会提訴」(2013年10月10日)は,つぎのとおり報じました.

「延岡市の女性(74)が、同市医師会病院で大腸の内視鏡検査を受けた際、操作ミスにより直腸に穴が開き、その後の処置も不適切だったことで人工肛門の設置を余儀なくされたとして、同市医師会を相手取り約2815万円の損害賠償を求める訴訟を宮崎地裁延岡支部に起こした。」

高齢者の大腸内視鏡検査はハイリスクですので,高齢者の大腸内視鏡検査を実施するときは,よりいっそうの注意が求められます.
日々多くの大腸内視鏡検査を担当している熟練の医師,日本消化器内視鏡学会指導医とそうでない医師とでは,穿孔を起こす確率がちがうはずです.
通常の医師は,ハイリスク症例を熟練度の高い医師にまわし,通常のリスクの症例だけを扱うようにすると,穿孔事故の確率は減少するのではないかと思います.

本件の医師は,事前に,高齢の患者に穿孔が生じるリスク,自己の熟練度についてどのように説明していたのでしょうか.気になるところです.

なお,最近は,検査だけであれば, 3D-CTバーチャル大腸内視鏡を選択肢できる病院もありますが,宮崎県にはないのかもしれません.


谷直樹

ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村
by medical-law | 2013-10-11 05:38 | 医療事故・医療裁判