弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

山口大学医学部付属病院,腎動脈と誤認し上腸間膜動脈と腹腔動脈を切断,患者死亡(報道)

時事通信「医療ミスで女性死亡=別の動脈誤って切断-山口大病院」(2013年12月24日)は,次のとおり報じました.

「山口大医学部付属病院(山口県宇部市)は24日、腎臓がんの50代女性患者から左腎臓を摘出する手術で、腎動脈と誤認して別の動脈を切断するなどし、女性が肝不全などを起こして死亡したと発表した。県警宇部署が関係者から事情を聴いている。
 病院によると、10日に腹腔(ふくくう)鏡手術を実施。40代の執刀医が腎動脈と誤認し、上腸間膜動脈と腹腔動脈を切断、さらに右腎動脈に誤って止血クリップをかけたという。
 手術後、血便があったことなどから、誤切断の可能性があると判断。11日未明に緊急手術を行ったが、女性は12日夜に死亡した。
 病院は、緊急手術の際に摘出した胆のうを手術室内で紛失したことも明らかにした。
 田口敏彦院長は「遺族には誠意を持って対応したい。今後、このような事故が起こらないための対策に取り組む」と話している。」


山口放送「医療事故で患者が死亡」(2013年12月24日)は,次のとおり報じました.

「山口大学医学部附属病院で医療事故だ。
病院側は24日会見を開き今月10日に行った腹腔鏡手術で執刀医のミスにより患者が死亡したことを明らかにした。
手術中の医療事故により死亡したのは、50歳代の女性患者だ。
病院側の会見によると、今月10日、腹腔鏡手術により女性患者のがん腫瘍のある左側の腎臓を摘出する際、執刀医のミスで切断してはいけない血管を切断した上、手術中にそのことに気づかなかったという。
その後、緊急手術を行ったものの、女性患者は、腹部の血管損傷に伴う多臓器不全などで12日の夜に死亡した。
執刀医は、40歳代の男性医師で腹腔鏡による手術は39例目だったという。
山口大学医学部附属病院では、今後、外部委員を交えた医療事故調査委員会を設置し、再発防止策を策定するという。
また、死亡した患者の遺族に対しては誠意のある対応をしていきたいとしている。」



腹腔鏡手術は視野が狭いとは言え,さすがに血管の誤認切断は注意義務違反にあたるでしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2013-12-24 21:16 | 医療事故・医療裁判