弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

高知新聞社説,【医療事故調査】鍵を握る実効性の確保

高知新聞社説「【医療事故調査】鍵を握る実効性の確保」(2014年2月17日)は,次のとおり論じています.

「これまで、残念ながら訴訟を想定した医療機関側の情報開示が不十分で、遺族側の不信感を招くケースも多かった。それだけに、第三者機関がきちんと検証機能を発揮できるかが制度の鍵を握っていよう。
 この点、新制度には懸念もある。
 調査対象は発生を予期できなかった死亡事故に限っているが、想定が可能だったかどうかの判断自体が問題となるケースもあり得る。その場合、高い専門性も壁となり、患者側にとってその妥当性は検証しがたいに違いない。死には至らなかった重大事故への対応も課題として残る。
 院内調査が難しい小規模施設については、地域の医師会や大学、学会が支援する枠組みを整える。この場合も人選によっては「身内」の調査になりかねない。中立性や透明性を確保するルールづくりが求められよう。
 食品や製品での事故を取り扱う消費者安全調査委員会は人員不足もあって、当初の目標ほど調査機能を発揮できていない。厚生労働省の試算では、国内で医療関連の死亡事例は年間1300~2千件に上るという。十分な調査体制を構築して、患者本位の医療につなげる必要がある。」


医療事故死は,年間数万人とも言われています.厚労省の試算は,かなり低めです.
医療版事故調には,公正・中立性,独立性,透明性,専門性,実効性が必要だと思います.

弁護士 谷直樹

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by medical-law | 2014-02-17 09:46 | 医療事故・医療裁判