弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

国立大学法人浜松医科大学、大学院生が患者115名の個人情報を院外へ持ち出し誤送信

国立大学法人浜松医科大学は、2014年3月14日、「個人情報の院外への持出し及び電子メールの誤送信について」を発表しました.

「この度、標記の事態が発生したため、下記のとおり概要等について公表いたします。
本学では、日ごろから個人情報の適正な管理について取り組んでおり、特に患者情報の管理に関しては、情報ファイルの暗号化を行うなど、情報の秘匿性を図り、情報セキュリティ対策に努めてまいりました。
しかしながら、今般このような事態に至り、関係の皆様には、多大なる御心配、御迷惑をお掛けしましたことを、深くお詫び申し上げます。今後は、個人情報管理の更なる徹底を図り、信頼の回復に向けて努めてまいります。

                    記

1.概  要  平成26年3月4日(火)、大学院医学系研究科の大学院生(30歳代男性)が、研究会での発表用データとして使用するため、匿名化や暗号化がされていない患者さんの個人情報が含まれるファイルを、個人所有のコンピューターに入れて学外に持ち出しました。
翌3月5日(水)、研究会での発表を交代することとなった別の大学院生に、当該ファイルを電子メールで送信したところ、誤って第3者に送付してしまいました。

2.記録情報  Excelファイルには、115名の個人情報(ID、氏名、年齢、性別、喫煙歴、治療状況等)が入っており、パスワードを設定していませんでした。

3.状  況  3月5日(水)、誤送信先に電子メールを送り、ファイルの削除を依頼したところ、先方から「削除した」旨の返信がありました。
関係の皆様には個別に連絡し、事態を説明するとともに、お詫びしているところです。

4.再発防止  個人情報の管理についてあらためて徹底するため、全職員及び全学生に注意喚起するとともに、部署単位での再点検を行い、再発防止に努めることとしております。」


患者は、その個人情報がこのように取り扱われたからと言っても、実害が生じない以上賠償を求めることはできません.注意喚起のみでは、有効な再発防止とは思えません.ファイルを個人所有のパソコンにコピーするときは自動的に暗号化されるシステムを導入したら、いかがでしょうか.

弁護士 谷直樹

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by medical-law | 2014-03-14 17:07 | コンプライアンス